阪神・伊藤将 父の前で自身8連勝ならず 2死から魔さか3失点「牧がうまく打った」

 「DeNA3-0阪神」(10日、横浜スタジアム)

 マウンドでの姿と同じように、阪神・伊藤将司投手(26)は淡々と言葉を発した。「勝負にいく時はいくではっきりしていたんで、牧にああやって打たれたら仕方ないなと思います」。好投は報われず3敗目。2カ月間に及ぶ自身の連勝記録は「7」でストップした。

 驚異的な安定感を見せた。ピンチを迎えても表情は変わらず、繊細なコントロールは乱れない。だが、相手の浜口も負けじと食らいついてきた。互いにスコアボードに「0」を刻み続け、左腕同士の根比べとなった。

 「浜口さんも0点でいってたんで、自分も負けられなかったっていう感じですかね」

 七回を終えて0-0。八回表を浜口が抑えた直後だった。2死を奪った後、エラーと安打で一、二塁のピンチ。ここで牧に左翼フェンス直撃の適時二塁打を浴び、送球ミスの間に一塁走者も生還してしまった。

 2球で追い込んだ後の3球目を痛打された。内角の厳しい球で、「勝負球だったんで、ほんと牧がうまく打ったという感じです」と相手を褒めた。さらに続く宮崎には左前適時打。8回8安打3失点(自責点0)と試合を作ったが、援護に恵まれなかった。

 この日は父・正宏さんが実家の千葉から応援に駆けつけていた。父にとって横浜スタジアムで息子の雄姿を見るのは横浜高校時以来、8年ぶり。試合前には「昔から横浜でのイメージは悪くないからね。この前の千葉(ゾゾ)の時はあまりよくなかったから、今日はチームが勝てるように試合を作ってくれれば」とエールを送っていた。

 左腕自身も思い出深い球場で8連勝は逃したが、まだまだ登板の機会は残っている。次回登板は17日の首位・ヤクルト戦(神宮)が濃厚。左のエースが次回も好投で期待に応える。

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