阪神・ケラー 13戦ぶり被安打も0封 開幕戦セーブ失敗の“悪夢”京セラで雪辱

 「阪神4-5中日」(14日、京セラドーム大阪)

 あの時とは違う。6連敗と苦しいチームの中で、いまや頼れる存在となった阪神のカイル・ケラー投手。屈辱を味わった場所で気迫の無失点投球だ。

 「どんな場面でも任されたイニングを0点で抑えるつもりだったよ。ランナーを出してしまったけど、無失点で後ろにつなぐことができて良かったね」

 同点の七回、来日初セーブを挙げた7日・広島戦(マツダ)以来となるマウンドへ。先頭・土田は全球直球で空振り三振に斬ると、代打・京田は中飛に。岡林には、13試合ぶりの被安打となる一塁内野安打を許し、二盗を決められて2死二塁と得点圏に走者を背負った。それでも、続く後藤は10球粘られながらも152キロ直球で詰まらせて三飛に。力強い投球で13試合連続無失点をマークした。

 悪夢を払拭(ふっしょく)だ。京セラドームでは登板2試合で防御率21・60と苦い記憶が残る。特に開幕戦の3月25日・ヤクルト戦では、守護神として九回に登板も逆転を許す1回3失点で敗戦投手に。チームはそこから泥沼の9連敗を喫し、「3月は自分のせいで負けてしまった」と責任を感じていた。

 あの時と同じ、重苦しい空気。だが今のケラーを、虎党は信じている。日本での成功を志してやってきた助っ人右腕が、チームを救う力を持っていることを。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス