阪神・岩崎配置転換へ 代役守護神にケラー有力 金村コーチ「(岩崎は)精神的ケア必要」

 阪神・金村暁投手コーチ(46)が15日、甲子園に隣接する室内練習場で取材に応じ、守護神・岩崎優投手(31)の配置転換を示唆した。左腕は14日・中日戦(京セラ)で同点の九回から登板したが決勝点を献上。6日・広島戦(マツダ)から2試合連続の救援失敗となっていた。同コーチは代役守護神の候補にケラーを挙げた。

 守護神のまま復調を促すよりも、まずは精神的ダメージを取り除くことが最善と判断した。悪夢のような6連敗から一夜明け。金村投手コーチは14日の試合後に岩崎と話し合いの場を持ったことを明かし、守護神からの配置転換を示唆した。

 「ちょっと昨日いろいろ本人と話したけど、どっちかといえば精神的なケアも必要かなと感じましたね。2試合連続(救援失敗)というのは、クローザーとしてこたえるものもあると思うので」

 岩崎は14日・中日戦で4-4の九回に登板。1死一、三塁のカウント1-2から代打・木下にスクイズを仕掛けられると、その動きを察知して外そうとしたのか、ボールは高めへの“暴投”となり、決勝点を奪われた。

 いつもクールを装う岩崎もショックは隠せない。試合終了後、ベンチでタオルに顔をうずめ、敗戦の責任を背負い込んだ。6日・広島戦から2試合連続の救援失敗。ただ同コーチは「ブルペンをずっと支えてきた人間であって精神的支柱というものもある」と登録抹消は否定した。今季はケラーに代わって開幕直後から守護神を務め、25セーブをマーク。経験も豊富で、1軍に必要不可欠な存在であることは変わらない。

 代役守護神はケラーが有力だ。同コーチは「ケラーが候補?そうだね。また左バッターを抑えてくれたし」と1回1安打無失点に抑えた14日の投球内容も評価した。すでに7日・広島戦で来日初セーブを記録。6月19日・DeNA戦から13試合連続無失点と好調をキープしており、プレッシャーの大きい守護神も十分任せることができそうだ。

 八回は大ブレーク中の湯浅の見込み。浜地も七回の男として飛躍中で、岩崎は本来のセットアッパーから復調を目指すとみられる。残り34試合。新たな勝利の方程式で、逆襲ロードを支えていく。

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