阪神ドラ2門別 目指す160キロ 18歳道産子左腕「日本を代表する投手に」

笑顔を見せる東海大札幌・門別(撮影・中田匡峻)
 ナインとともに笑顔を見せる東海大札幌・門別(撮影・中田匡峻)
 阪神からドラフト2位指名を受けた東海大札幌・門別(中央)は母の実保さん(左)と父の竜也さんから祝福を受ける
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 「プロ野球ドラフト会議」(20日、都内ホテル)

 阪神からドラフト2位指名された門別啓人投手(18)=東海大札幌=は目標に球速160キロ到達を掲げ、オリックス・宮城のような緩急と制球力を身につけることを誓った。さらに新人王を取り、日本を代表する絶対的な投手になる青写真を描いた。

 名前が呼ばれると、会場のホールに歓声が響いた。門別は安どの表情とともに天井を見上げ、隣の大脇英徳監督とギュッと握手を交わすと、ようやく緊張の糸がほどけた。

 「本当、朝からすごい緊張していて。実はチームメートに『緊張しない』と言っていたんですけど、本当は自分自身すごい緊張していて、吐きそうなぐらい緊張していたんですけど。今、呼ばれて、すごいホッとした気持ちです」

 グッとモニターを見つめながら、待った。やっと踏み出せた第一歩に「本当に野球を始めた頃からずっと追いかけていた場所だったので、本当に呼ばれて率直にうれしいです」と会見の第一声は18歳の喜びの声だった。

 最速150キロを誇る左腕の目標はオリックス・宮城だ。「自分にはない、すごい緩急だったり、コントロールだったり、そういうところを見習って、いつか超えられるようになりたいです」と具体的な理想像がある。

 対戦したい打者にはソフトバンクの柳田を挙げ、「直球で三振を取りたいです」と気持ちの強さが出た。持ち味は「右打者の内角に直球を。クロスファイヤーですけど、それを武器にしてプロの世界で戦っていければなと思います」と歴戦の猛者たちをえぐっていく。

 兵庫県に本拠地を構える阪神。門別は関西に行ったことがないが、「関西はすごく明るいイメージがあるので、そのチームで自分も明るくやっていけるように」と前向きに捉えた。

 若い投手が着実に育っている阪神。その中に割り込んでいくのは容易ではない。しかし「日本を代表するような絶対的な投手になりたい」と門別。北の大地から、聖地・甲子園へ。岡田阪神で大きく成長していく。

 【門別啓人アラカルト】

 ◆生まれ 2004年7月10日生まれ、北海道日高町出身

 ◆サイズ 183センチ、86キロ

 ◆球歴 小学1年からJBC日高ブレイヴで野球を始め、富川中では軟式野球部に所属。東海大札幌では1年秋からベンチ入り。最速150キロ

 ◆足 50メートル走6秒1

 ◆遠投 100メートル

 ◆好きな歌手 清水翔太

 ◆好きな女優 広瀬すず

 ◆好きな言葉 「迷ったらつらい道を選べ」

 ◆特技 サッカー、バスケットボール

 ◆趣味 漫画を読むこと(主にスポーツ漫画)

 ◆家族構成 父と母

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