阪神・伊藤将が“秘密の特訓”か シーズン中の新球挑戦
「中日1-4阪神」(18日、バンテリンドーム)
阪神・伊藤将司投手が横浜高の先輩、柳との投げ合いを制し6回5安打1失点で4月27日・巨人戦以来となる今季2勝目を挙げた。
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“秘密の特訓”か-。14日の練習中。甲子園のグラウンドに投手陣でただ一人残り、その日2度目のキャッチボールをする伊藤将の姿があった。
「スライダーを試したかった。左打者に対して大きな横の変化があったらいいなと」
投球の幅を広げるべく、シーズン中の新球挑戦。今季バッテリーを組む坂本とも話したといい、「空振りというより、引っかけてセカンドゴロとかファーストゴロになってほしい」と意図を説明した。「打者に投げてみないと」と試合中に試す可能性もあるという。
安藤投手コーチも助言を送った。「将司はもともとスライダーの感覚がない、苦手。(持ち球の)カットボールの感覚で、握りだけ変えたら、感覚良く投げられるんじゃないかと」と内容を明かす。
新人から2年間ローテを守ってきただけに、相手の研究も進んでいる。「だいたい打者は投手の軌道を覚えてくるから、また違うイメージができると幅も広がる」と同コーチ。この先もローテに定着し続けるため、新たな武器が加わるかもしれない。(デイリースポーツ阪神担当・間宮涼)