吠える阪神・近本のレアな瞬間 雨中の熱戦を制したDeNA戦 三塁側ベンチで何度も感情を表す

 24日のDeNA戦、木浪が適時打を放ちベンチで喜ぶ近本(右から2人目)ら阪神ナイン
 9回、生還した中野(左)を笑顔で迎える岡田監督=24日
 9回、木浪が適時打を放ちベンチで喜ぶ伊藤将(左)、桐敷=24日
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 「DeNA3-5阪神」(24日、横浜スタジアム)

 阪神が雨中の熱戦で逆転勝ちを収めた試合で珍しいシーンがあった。

 2点を追った九回。代打・糸原の左前打に続いて右前打を放ち、その後、大山の中前打で同点のホームを駆け抜けた近本。なおも無死満塁でノイジーが勝ち越しの押し出し四球を選んだ瞬間、三塁側ベンチで大きく口を開けて吠え、感情をむき出しにするシーンがあった。さらに木浪が左前適時打を放ち、5点目を奪った場面でも、同様のシーンが繰り広げられた。

 近本といえば、本塁打やタイムリーを打っても喜びの感情を前面に出すことは珍しく、一方でボールだと見送った1球をストライクと判定されたり、打ち取られた場面でも怒りの表情を出すことも少ない。

 かつてのイチローがそうであったように、試合中のプレーに一喜一憂したり、喜怒哀楽を表すことが少ないタイプの選手であると見られてきた。だが、6回までノーヒットノーランを続けてきた伊藤将が七回に逆転を許し、このままでは敗戦投手になってしまう展開をひっくり返した試合内容に、内面に宿る闘争心が表に出た。非常にレアな瞬間だった。

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