阪神・青柳 理想の直球でエース級活躍します「岡田監督への年賀状」で開幕直訴 

 阪神・青柳晃洋投手(30)がデイリースポーツ読者に向けて、さまざまなテーマをもとに本心を明かす「青柳SOUL」。第9回は今季初勝利を振り返りつつ、オフの取り組みが奏功して昨季よりも質が向上している直球について語る。理想的な直球を生かした究極の投球術とは-。

  ◇  ◇

 読者の皆さま、青柳晃洋です。19日・中日戦で今季初勝利を挙げることができました。僕より下の子たちが先に勝ってる中、自分がなかなか勝てなかったので若干長く感じましたけど、ピッチング自体は悪いわけではなかったので、これを続けていればいつか勝てるだろうと。長かったですけど、焦っているわけではなかったですし、自分のピッチングができてると思ってました。

 僕が勝つというより、僕が投げた試合でチームが勝つというのが一番。神宮(5日・ヤクルト戦)で全然良くないピッチングをしましたけど、結果チームが勝ってくれたので、それは良かったと思いますし。逆を言えば、開幕戦も僕の中では調子いい感じで投げてましたけど、結局試合に負けてしまったのが一番の反省です。

 今年はまっすぐにこだわりをもって、オフからトレーニングしてました。球速でいったら去年からあんまり変わらないんですけど、感覚、質がいい。試合の中でも生きたボールが投げられていると思います。

 自分の理想のまっすぐは伸び上がるようなまっすぐ。上投げの人とは軌道が違うので、僕の場合やや下から出るので、それこそリアルに伸び上がるような軌道が出せると思う。まだまだそこにたどり着いてはいないですけど。元々僕はツーシームが一番いいボールだったので、その軌道とまっすぐの軌道が外れてくれるのが一番。まっすぐは真上に伸びて、ツーシームはそこから下に沈むような。同じ球速帯のボールで2個の変化があれば打ち辛いですし。もっと突き詰めたら極論、その2球種だけで1試合できるくらいのピッチャーを目指すのが理想ですね。

 去年はツーシームに似たような、シュートするようなまっすぐが多かったので、2球種の軌道が同じようなボールになって、それにプラスしてボールに力がなかったので苦しみました。今年は伸びるようなまっすぐがいくことが多いので、空振りを取れたり手応えがしっかりあるので、(配球の)パーセントがどんどん増えてるのかなと。

 オフにはウエートもやりましたし、体重も増やしましたし、狭まった可動域も戻すようにもしました。一個一個の積み重ねが、いいまっすぐ、いい投球につながってると思います。コレをやったから良くなったというのはないと思いますし、僕の中では決めないようにもしてます。それで良くなるんだったら、他のことをやらなくなってしまうので(笑)。

 毎年監督に年賀状を出してるんですけど、何かしら書いてるんですよ。『今年何勝します』とか。ただ去年は岡田監督に代わったタイミングで、まだどういう方か分からなかったので、当たり障りないことしか書かなかったんです。今年は自分の思いもありましたし、去年ふがいないのは僕自身も分かってますし。なので岡田監督への年賀状に、『去年は大変失礼しました。今年はエース級の活躍をしますので、開幕はぜひお任せください』と書いて送りました。

 僕の中ではある意味賭けだったんです。『なんやコイツは』と思われないか。監督と1年間話す機会は多くはなかったですけど、言葉を交わしてきたので、これぐらいだったらイケるかなと思って。もしかしたら開幕投手に選んでくれた理由は、コレかもしれないですね(笑)。

 開幕からちょっとつまずいたんですけど、それでも温かい声援が多いです。僕はまだ1勝しかしてませんが、チームは首位まで来れました。これから連覇に向かってまだまだ頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。

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