阪神・岡田監督 佐藤輝に助言「審判味方につけなアカンわ」「選球眼ええバッターやったら、ボール言うかも分からんで」

 「阪神0-2広島」(7日、甲子園球場)

 阪神は2度の満塁機を生かせず、今季4度目の完封負け。岡田彰布監督(66)は八回1死満塁で際どい外角球をストライクと判定され、見逃し三振に倒れた佐藤輝明内野手(25)に「ボール振るバッターやから。味方につけなアカンわ、審判も。選球眼のええバッターやったら、審判も人間やからボール言うかも分からんで」と、常日頃からボール球を振らないスタイルを確立することが、自身を助けることにつながると力説した。

 ストライク判定に佐藤輝の顔がゆがんだ。2点を追う八回。床田を攻め立て、1死満塁のチャンスをつくった。広島は2番手・島内にスイッチ。佐藤輝のバットに期待が集まったが、一打同点、逆転の場面で見逃し三振。今季最多4万2606人を集めたスタンドに悲鳴とため息が交錯した。

 「あれストライクか。なんかちょっと(ストライクゾーンが)広かったなあ。近本の簡単に見送ったやつもなあ」。試合後、岡田監督は微妙な判定に首をかしげながらも、敗因とはしなかった。

 「ボールばっかり振ってるバッターやからな。選球眼のええバッターやったら、審判も人間やからボール言うかも分からんで」。審判は佐藤輝がボール球を振り、決して選球眼のいい打者ではないというイメージを持っていると指摘。日頃からボール球を振らないスタイルを確立することが、自身を助けることにつながると力説した。

 「審判も人間やから。機械じゃない。そういう意味では味方につけなアカンわ、審判も」

 さらに助言を続けた。佐藤輝は初球、5球目と直球をファウル。「(5球目も)1、2、3でいけるようなカウントやしなあ。何球も粘って粘ってのあれじゃない場面やもんな。ああいうチャンスは一発で仕留めんと。1スイングで」。フルカウントの状況にする前に、ひと振りで仕留めてほしい場面だった。

 「何も言えないです」

 試合後、佐藤輝は言葉少なにクラブハウスへ。この夜はヘッド部分をくりぬいたバットを使用し、七回に中前打。だが、好機で一本が出ず、悔しそうに引き揚げていった。

 9日ぶりに帰ってきた甲子園でも打線は振るわない。雨天中止となった前日にはここまでの戦いを「つぶし合い」と表現し、セ・リーグの混戦から抜け出すため「どんだけ点を取れるかやろな」と打線の奮起に期待していた。3番には前回4月30日の対戦で床田から2打数2安打していたノイジーを起用したが2併殺を喫し、中野の2失策も失点に直結してしまった。

 自責0の村上を勝たせるため、2点を追う六回先頭の打席も代打を送らなかった。「あんなところで代えられへんよ。誰も用意してないよ」と岡田監督。結果的には今季4度目の完封負けを喫したが、逆転しそうな好機とムードはあった。ここぞの一本で流れを変えたい。

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