阪神・井上 10日昇格即スタメン起用へ 2軍で打撃絶好調 岡田監督期待「活性化っていうか、いい結果出してほしいよ」

 阪神の井上広大外野手(22)が10日のDeNA戦(横浜)から1軍昇格することが9日までに決定し、鳴尾浜球場などで決意を口にした。2軍では25試合に出場して90打数31安打で打率・344、4本塁打、17打点。チームは得点力不足が課題となっており、岡田監督もスタメン起用を示唆。好調な若虎は起爆剤としての期待がかかる。

 ここが、スタートライン。井上はそれを理解するように、キリッと表情を引き締めた。「いつも通り、変わらずにやれればなと思います」。昨年5月18日以来、358日ぶりの1軍昇格。ファームで圧倒的な数字を残して、実力で勝ち取った。

 春季キャンプは1軍の宜野座でスタート。23年こそキャンプMVPに輝いたが、今年は大きなアピールとはならなかった。開幕前の3月16日にはウエスタン・広島戦で左肩の肉離れを発症。今季も2軍から始まり、リハビリ組で過ごす日々もあった。それでも、実戦復帰後は躍動。コンスタントに結果を残し続けた。

 8日のウエスタン・広島戦では2試合連続での3安打を記録。「打てなかったりしても引きずらないということが一番変わった」。ここまで出場25試合で、90打数31安打で打率・344、リーグトップの4本塁打、リーグ2位タイの17打点と暴れまくっている。

 満を持しての昇格で、岡田監督は「使う、使う。使わんと」と先発起用を示唆。「そら波があるからな。ええ波の時に使うようにせんと。(打線の)活性化っていうか、なあ。いい結果出してほしいよ。調子ええわけやからな。ええ時に使いたいよなあ」と期待を寄せる。

 現在、チームは貧打が響き連敗中という状況だ。得点力不足解消へ、プロ5年目の若虎が起爆剤になりたい。「得点を取らないと勝てないスポーツ。打つだけじゃなく、ケース・バイ・ケースもある」。2軍でも状況に応じた打撃を自らに課してきた。昨季までとの違いを発揮する時が来た。

 10日の相手先発はここまで3勝の東。「自分が受け身にならず、仕掛けていく打撃が大事になる。いろいろ考えながら取り組みたい」。昨季は5月12日のDeNA戦(甲子園)が1軍のラストゲームだった。同じ相手が今年の自身の開幕。昨オフに自主トレを共にした、牧や大和にも目の前で“恩返し”をしたい。

 2位の巨人とは0・5ゲーム差。昨年は5月に19勝5敗と14の貯金をつくったが、今年は1勝4敗1分けと波に乗れていない。カンフル剤として、今季初の野手入れ替え。「ファームの時と変わらない気持ちで試合に入っていければと思ってるので、チームに貢献できるように頑張りたい」。井上が打線活性化のキーマンになる。

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