阪神・森下 ノーノー打破!菅野から気迫のヘッスラ二塁打「ああいうワンチャンスをものにしないと」
「阪神1-2巨人」(26日、甲子園球場)
またこの男が呪縛を解いた。阪神・森下の放った打球が右中間の芝で弾む。大歓声の中、二塁へヘッドスライディングを決めると、ベンチに向けて左手を突き上げた。
「ああいうワンチャンスをものにしないと、菅野さんから(点を)取れないと思っていたので。気持ちが出ました」
無安打無得点に抑えられていた中、七回1死で3打席目を迎えた。カウント2-0から149キロ直球を捉え、二塁打に。「なんとかランナーが出れば、後ろに大山さんがいて、いい打順だったんで。結果的にツーベースになったんで良かった」。東海大相模の先輩でもある右腕からの価値ある一打に大山、渡辺も続き先制点をもぎ取った。
六回の攻撃の前には、ベンチ前で平田ヘッドコーチが野手陣を集め、円陣が組まれた。「徹底事じゃないですけど、ヘッドがそうやって言ってくれたんで。勢いはついた」と森下。平田ヘッドの言葉に奮起した結果だった。
24日の同戦では戸郷に痛恨のノーヒットノーランを献上。そんな中、翌日の初回にチーム初安打を放ち、“完封返し”を導いたのは森下だった。この日も2日前の悪夢がよぎったが、またも一振りで払拭。勝ちにこそつながらなかったが、また屈辱を繰り返さなかった意味は大きい。交流戦でも森下が流れを呼ぶ一打でチームに貢献する。
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