「阪神１－２巨人」（２６日、甲子園球場）

　ようやく訪れたチャンスを逃さなかった。仲間が作った好機で勝負強さを発揮した阪神・渡辺。２試合連続のスタメンに応え、２試合連続打点となる先制打で存在感を示した。

　「いいムードで打席に立てたので、嫌な感じはベンチでは感じなかったです」

　試合を動かしたのは七回だ。巨人・菅野のノーヒットピッチングを打破した。１死から森下が二塁打で出塁し、続く大山も左前打を放ち一、三塁。絶好機で打席を迎えると、右腕が投じた内角寄りのツーシームに反応した。「翔太（森下）と大山さんがつないでくれて、いい場面をつくってくれたので何とかかえせて良かった。ほんと気持ちだけです」と食らいついた打球は右前へ。気迫の３連打で先制点をもぎ取った

　前日２５日の同戦では、１点リードの四回に今季１号ソロを放ち、勝利に貢献した。１５日に今季初昇格を果たし、１０試合で２６打数８安打１本塁打で打率．３０８。託された仕事を果たし、結果を残している。２８日から始まる交流戦でも、勝利のために全力を注ぐ。