【糸井嘉男氏の眼】阪神打線、好投手と対戦で結果出れば自信になる “イズム”浸透!今年の新庄ハムは強い 万波&山崎は要チェック

 阪神、オリックス、日本ハムで活躍したデイリースポーツ評論家・糸井嘉男氏(42)の「超人目線」。今回のテーマは交流戦。野手陣が低空飛行を続ける中、糸井氏はパ・リーグ投手との対戦を復調へのきっかけ、レベルアップにつなげてほしいと願った。また交流戦の初戦28日に激突する日本ハムの好調の要因について分析。投打の注目選手も挙げた。

  ◇  ◇

 いよいよ交流戦が始まりますね!阪神はここまで順風に来ているわけではないですが、この位置にいるというのは実力がある証しです。投手陣は軒並み好成績を残している一方で、24日に巨人・戸郷投手にノーヒットノーランを許したように、野手陣、中でも、クリーンアップを打つ選手の調子がなかなか上がってきません。攻撃のやりくりは難しかったはずです。岡田監督のマネジメントに尽きると思います。

 交流戦は一気にゲーム差が縮まったり、離されたりするので一戦一戦の価値がすごく大きくなります。今の投手陣なら強打者がそろうパ・リーグ相手でも十分戦えます。不調の打者は交流戦という節目を復調のきっかけにしてほしいですね。僕は現役の頃、交流戦が始まると、ワクワクしていました。今ならロッテの佐々木朗希投手、オリックスの山下舜平大投手ら球界を代表する好投手と対戦できる。改めて野球の素晴らしさを実感できる瞬間です。そういうピッチャーとの対戦を楽しみにして、立ち向かってほしい。結果が出ると自信も付く。まだシーズンは90試合以上残っています。状態を上げるとともに、レベルアップにつなげてほしいと思います。

 最初に激突する日本ハム、今年は強いですよ!パ・リーグは首位・ソフトバンクが抜け出していますが、4・5ゲーム差で食らいついています。僕も開幕前、優勝候補に挙げさせてもらいました。今年のキャンプを見た時にチームが変わってきていると確信したからです。シーズンに入ってからも選手は場面、状況に応じて何をすべきか理解してプレーしているように見えます。就任3年目を迎え、“新庄イズム”が浸透しつつあるようです。新庄監督は華やかで明るいキャラクターですが、野球をよく知っています。守備を大切にされていて、今年は投手陣もいい。僕もそうでしたが、パ・リーグの選手にとって、甲子園での試合はしびれるものなんです。球場を見渡す限り、タイガースファンで埋め尽くされていますから。あの歓声を悲鳴に変えてやろう!と気合十分で臨んでくるはずです。

 日本ハムの注目選手は、打者は万波選手。バッティングのスケールが大きく、肩は群を抜いています。投手は山崎投手を挙げます。彼はバッティングめちゃくちゃ良いんです(笑)。2人には注目してほしいですね。

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