阪神・森下 新庄監督の姿勢リスペクト「どんどんガツガツ来てくれる方が好き」 28日、交流戦開幕

 「日本生命セ・パ交流戦」が28日に開幕し、阪神は日本ハム3連戦(甲子園)を戦う。森下翔太外野手(23)は27日、パ・リーグ投手との対戦を心待ちにし、交流戦を盛り上げることを意気込んだ。昨季は交流戦期間中に2軍降格する悔しい思いも味わった。日本ハムとは自身初対戦。新庄監督のように球界を盛り上げるプレーを見せ、チームを勢いづける。

 交流戦を前に、森下は胸を高鳴らせていた。普段は対戦することのないパ・リーグの投手陣。「去年交流戦をそんなにやってないので、見た印象しかないですけど、いいピッチャーが多いんじゃないですかね」と心構えはできている。パ・リーグは160キロ近くを投げる速球派も多いが、森下はプラスに捉えた。

 「自分はどんどんガツガツ来てくれる方が好きなので。真剣勝負ができるので楽しみです」

 昨季は交流戦で悔しい思いをした。西武、ロッテ、楽天と計5試合に出場したが、15打数3安打0本塁打、0打点で打率・200。状態が上がらず、エスコンで日本ハムとの3連戦が始まる6月9日に出場選手登録を抹消された。

 そのため、日本ハムとは自身初対戦となる。現在パ・リーグ2位のチームを率いる新庄監督については「プロ野球を盛り上げてくれている」と印象を明かす。指揮官は現役時代からプレーやパフォーマンスで観客を沸かせ、監督になっても采配や言動で注目の的となってきた。

 「野球人口だったり、プロ野球を盛り上げることはそういう目的もあると思うので、新庄さんみたいにじゃないですけど、違う形でも何かしら貢献できたら」。以前から野球振興や野球人口増加に貢献することに意欲を見せていた森下にとっても目標とする存在。球界を盛り上げるためにも、年に一度の交流戦でいいプレーを見せたい。

 「(日本ハムは)今年は強いですし、交流戦の最初って大事になると思うので、勢いづけにも。いいチームとやれるのですごく楽しみです」。ノーヒットノーランを食らった翌日の25日・巨人戦でチーム初安打を放ったのも、26日の同戦で七回に無安打の呪縛を解いたのも森下だった。貧打に苦しむチーム状況だが、森下には一打で空気を変えられる力がある。新庄ハムに対しても勝負強さを見せ、チームにいい流れを呼びたい。

 ただ、言葉は熱くても、頭は冷静だ。初対戦の相手にも「もうそのまんまで。100試合以上ある中の1試合」と話す。昨季オープン戦で“プロ1号”を放った際には内野5人の“新庄シフト”をしかれていた。再び奇策をしてくる可能性もあるが、「あっちが勝手に考えているだけなので、こっちは特に意識することはない」と意に介さない。強心臓の背番号1が新庄監督ばりの華麗なプレーで聖地を沸かせ、チームも勢いづける。

 ◆森下の23年交流戦 6月1日の西武戦(ベルーナ)に「7番・右翼」で先発出場し、4打数2安打をマーク。続くロッテ3連戦(甲子園)は3戦連続先発出場も、計10打数1安打。6日の楽天戦は代打で空振り三振だった。

 ◆新庄ハムには通算4勝2敗 22年は甲子園での3連戦。6月3日を○9-7、同4日を○3-0、同5日を○8-3で阪神が3連勝を飾った。23年はエスコンフィールド北海道での3連戦。6月9日は●0-4、同10日は●3-4で連敗し、同11日は才木の好投で○1-0で勝利した。

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