阪神2軍は3連敗 一時同点打の福島に和田監督「足をどう生かすか。塁に出る方法を」一問一答
「ウエスタン、阪神5-9中日」(9日、鳴尾浜球場)
阪神2軍は投手陣が崩れ、同カード3連敗となった。打線は初回、先頭の高寺の安打に相手のミスも重なり、先制に成功。二回は先頭のノイジーが死球で出塁。片山が右前打でつなぎ、井坪の適時打で2点目を挙げた。
先発の津田は四回、先頭に四球を与えると、そこから4連打を浴びるなど司、一挙4失点。勝ち越しを許した。それでも直後の攻撃で福島が10試合ぶりの安打となる適時左前打を放ち同点に追いついた。しかし六回、七回と中継ぎ陣が失点し、5点を追う展開に。八回には野口が適時二塁打で1点を返したが、逆転することはできなかった。
和田2軍監督の一問一答は以下の通り。
-直近2試合で得点が上げられていない中で、野手は最後まで粘った。
「昨日、一昨日と点は取れなかったけど、最後まで、なんとかしたろっていう気持ちが見て取れるし、その中でうまくいかないこともあるんでね。今日バントの失敗もあったし、そういうことができないと、こうやって大味な試合になってしまう。特に昨日とか一昨日とか、接戦が多いんで、そういう時、ミスした方が負けだしね。ただ、ファームだからいろんなミスが起こる。だから同じことをしないっていうね。1つのミスを次につなげる、そういう練習をしていかないと。同じことをやって、それがそこで終わればいいけど、続いてしまってってしてると、大事なところで出てしまうので。いつも本番、本当に緊迫したゲームを想定して練習していかないと、ただ数だけやってもね。気持ちが入ってないとは言わないけど、それの繰り返しだと思うから。中には昨日、今日、同じ失敗をした選手もいるんでね。次はっていう気持ちで練習しないといけない」
-先発の津田は失点した後の五回はしっかり3人で抑えた。
「津田の傾向として、いかれる時はだだだっといかれる。1点取られても2点取られても、とにかくそこで収めるっていうね。でもやっぱり波にのまれてしまう。で、いっぺんベンチに帰ってくると落ち着いて、次の回はっていうのが多いとは言わないけど。あとはスタミナだね、四回の真っすぐなんて、ガタンときてるから、今年一年、プロの体を作って、スタミナをつけていかないと。いつも三回までのピッチャーになってしまうんで」
-福島は10戦ぶりの安打が適時打に。最近打撃で苦しんでいた様子は。
「苦しむというか、まだそこまでの力がついてないので。どうしてもきれいなヒットを打ちたいっていうね。あいつの足を考えれば、塁に出たら、本当に相手のピッチャー、ベンチは嫌なんで。塁に出る方法をまず考えると、いろんなことが見えてくると思うしね。理想的なバッティングばっかり、打球ばっかり追い求めるから、きれいに野球をやろうっていうね。そうじゃなくても泥くさく、ユニホームを汚してもっていう、そういうところが出てくると、また違った形になってくると思う。あいつのいいところは足なんで、その足をどうやって生かしていくか。そこらへんのところ、考えていかないといけないね」
-野口は途中出場だったが、チャンスでしっかり結果を出した。
「野口の場合も、スタミナっていうところで。2年目で故障しない体はできてきているんだけど、そこにやっぱりスタミナが伴ってこないと、どうしても連戦が続いたり、週末になると、明らかにパフォーマンスが落ちてしまう。そうなると出続けることが難しくなってしまうからね。昨日、今日本当は休まなくてもいいような選手なんだけど、やっぱり土曜、日曜で休みを取らないと続かない体力しかまだ持ってないので。まだまだ鍛えていかないといけない。明らかに週初めと週末のスイングは違うので。1軍の選手は、誰だって火曜日のスイングはずっと日曜までできない中で、いろんな工夫。そういうことも、まだこれからやっていかないといけない選手だと思うんで。今日でもライナー性の当たりなので、あれが上に上がってくると、彼の持ち味っていうところが出てくる。まだホームランも1本も打ってないし。今もう力だけで、上に持ち上げようとするから、逆に打球がドライブしたりね。スイングで飛ばすっていうところ。それもやっぱり体力であったり、スタミナっていうところも関係してくる。パフォーマンスが落ちるから、もう力だけでなんとかしようとしてしまう。スタミナがついてくると、そういうことも解消されると思うし。やっぱり彼の場合は打撃が持ち味で、かつ、長打力っていうところを求められる選手だと思うから。打率はそんなに悪くないんだけど、持ち味っていうところがね、まだちょっと物足りないかな」
-豊田が1軍昇格して、他の選手の刺激にもなる。
「そうそう。それに続く選手が出てこないといけないし。野口でもそうだし、彼らからしたら、先を越された感があるんだろうけど、やっぱりこうやって頑張ればチャンスをもらえるっていう、そこについていくというか、次は俺だっていう気持ちでやらないとな」
-次戦の先発は。
「門別」