阪神・野口「得点圏の思考を聞きたい」DeNA・宮崎の“極意”吸収で1軍定着&キャリアハイへ 25年1月合同自主トレ
阪神・野口恭佑外野手(24)が来年1月に約2週間、宮崎県内でDeNA・宮崎敏郎内野手(35)と自主トレを行うことが7日、分かった。同じ右打者の大先輩から学びたいのは、1軍で活躍し続ける秘けつや勝負強さ。“宮崎流”を吸収し、プロ3年目となる来季は1軍完走、キャリアハイを達成することを目標に掲げた。
勝負の3年目へ、日本一の立役者から極意を吸収する。昨オフは元日本ハムの江越と練習した野口だが、本格的に合同自主トレに参加するのは初めてだ。
「今年結果を残せなかった。首切られる可能性も出てくるし、本当に勝負なので、同じ右打者の人とやれたらと思って」
九州出身の共通点がある2人。野口は知人を介してお願いし、快諾してもらったという。入門したかったのは忘れられない出来事があったからだ。今季1軍で初ヒットを打った際、三塁上で宮崎から「おめでとう」と祝福された。「本当にうれしくて。その時初めて話したんですけど、人間性がすごいなと」と優しさに魅了された。
同じ右打者としても憧れの存在だ。首位打者、ベストナインに何度も輝いてきたプロ12年目の大先輩。野口は今季、初の1軍を経験したが、約2カ月で2軍に降格した。それだけに「練習から考えてること、調子が悪い時にしていること。長年結果を残し続ける秘けつも聞きたい」と学びたいことは多い。
その中でも特に吸収したいのは「勝負強さ」。「チャンスの時は変化球が増えてくる。待ち方、得点圏の思考を聞きたい」。ここぞの一打で日本一を導いた“宮崎流”を取り入れたい。今季は26試合で打率・189、0本塁打、5打点だった。来季へは「一年間1軍」と宣言。プロ初本塁打も目標とし、「今年より試合に出たいし打ちたい」とキャリアハイも誓った。
その中でも特にこだわるのは打点。「30打点は挙げたい。高すぎても現実的じゃないので」と控えめながらも勝負強い打撃を意気込んだ。「何かつかんで、自信を持ってキャンプに挑めたら」。宮崎塾でレベルアップし、2月1日から全力でアピールしていく。