現役ドラフト巧者の阪神は巨人・畠を獲得!大山争奪戦などストーブリーグも伝統の一戦
出場機会に恵まれない選手救済の「現役ドラフト」が9日、非公開で開催され、阪神は巨人から畠世周投手(30)を獲得した。巨人から阪神の移籍は20年オフに金銭トレードで加入した山本泰寛内野手(現中日)以来、4年ぶりとなる。
昨年の同ドラフトでは巨人が阪神から馬場皐輔投手を獲得したことが話題になり、同オフは自由契約となっていたK・ケラー投手も獲得。阪神から2選手が巨人に移籍する珍しいケースだった。
今オフも大山が国内FA権を行使すると、阪神が全力慰留に努める中、巨人が大型契約を提示し、“争奪戦”となった。結果的に大山は猛虎愛を貫き阪神残留となったが、ストーブリーグでも伝統の一戦は熱を帯びた。
今回の現役ドラフトでは阪神が巨人・畠を獲得し、2年連続で両軍の選手が絡む結果となった。
畠は2016年度ドラフト2位で巨人に入団。初年度の17年に先発として6勝を挙げると、21年6月からはリリーフに転向し、自己最多となる52試合に登板した。
11月22日には500万減の年俸2000万円で更改(金額は推定)。「守りに入らず、いろいろ挑戦していきたいなというのは思っています。頑張っていこうと思います」などと話していた。
畠は巨人を通じてコメント。「このたび、阪神タイガースに移籍することになりました。お世話になったジャイアンツの皆様に恩返しができるよう、阪神タイガースの力になれるよう、目いっぱい腕を振っていきます。ジャイアンツファンの皆様、8年間ありがとうございました」などと感謝と決意の言葉を述べた。
阪神は現役ドラフト巧者で、一昨年の同ドラフトではソフトバンクから大竹を獲得。大竹は昨季12勝2敗、防御率2・26の好成績でリーグ優勝、日本一に貢献した。昨年の同ドラフトでオリックスから獲得した漆原も今季38試合に登板し、1勝4敗、5ホールド、防御率3・89を残した。