阪神ドラ2今朝丸 江夏以来の高卒背番号28 200勝達成レジェンドに続く!球団じっくり育成方針も「1年でも早く1軍で」

 長身を際立たせてポーズをとる今朝丸(撮影・中田匡峻)
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 ポーズを取る今朝丸(撮影・中田匡峻)
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 阪神は9日、大阪市内のホテルで新入団会見を行い、ドラフト2位・今朝丸裕喜投手(18)=報徳学園=は背番号「28」をお披露目した。球団の高卒選手で同番号を背負うのは1967~75年の江夏豊以来。プロでの目標に「200勝投手」を挙げている右腕が、偉大な先輩の背中を追いかける。

 187センチの長身にタテジマのユニホームが似合わないわけがない。今朝丸は初々しい表情だが、自信たっぷりに胸を張った。背番号28。「似合ってます」。自己採点も満点。球界のレジェンドが背負った、名誉ある番号に奮い立った。

 28番の印象を聞かれると即答。「背番号28と言ったら、自分の中では江夏さんの印象がある。江夏さんのような成績を出せたら一番いいのかなと思います」。映像などで投球を見たことはないが、左投手なのは知っている。自身の目標達成にはピッタリな道しるべだ。

 「江夏さんも200勝を達成していた。自分も負けずに1勝、1勝を積み上げて、200勝に近づいていければ」

 江夏氏は大阪学院大高から1966年度ドラフト1位で阪神入団。1年目から12勝を挙げると、2年目にはNPB歴代最多のシーズン401奪三振を記録した。プロ通算18年で206勝、193セーブ。1971年の球宴では9者連続三振を奪うなど、球史に名を残した。

 今朝丸の目標はドラフト指名直後から「200勝投手」とブレない。藤川新監督からは会見中に「急がば回れ」と助言を受け、球団は数年後の先発ローテ定着を願っている。だが、本人は早期1軍デビューを見据えた。

 「自分は1年でも早く1軍の舞台で投げたい気持ちが強い。1日でも早く上がりたい」

 江夏氏が1年目から活躍したように、今朝丸も理想の成長曲線がある。その先には「息の長い選手」と40歳までの現役選手も夢の一つ。小さな積み重ねで大投手への道を開きたい。

 同期で唯一の高卒。チームでは最年少になる。球団の評価も高く、手塩にかけて育てる方針だ。「自分を評価してくれてうれしい気持ちはありますけど、その期待を裏切らずに結果で示していきたい」。大きな夢を必ずかなえてみせる。

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