阪神・井坪 初1軍宜野座組も先輩に質問攻めしません 「開幕も狙ってる」技術見て学ぶ イチロー氏再現へ

 阪神の井坪陽生外野手(19)が22日、兵庫県西宮市内の球団事務所で行われた20歳記念品贈呈式に、門別啓人投手(20)、茨木秀俊投手(20)、戸井零士内野手(20)とともに出席した。高卒3年目で初めて宜野座組(1軍)スタートが決まった春季キャンプでは、「トップクラスの人と一緒にできるので楽しみ」と大山、近本、森下ら先輩の技術を見て学び、初の開幕1軍入りに照準を定めた。

 「2・1」を初めて宜野座で迎えることが決まっても、浮かれる様子はみじんもない。ビッグチャンスをつかんだ井坪は「呼ばれただけではあんまり。そこで満足せず、しっかりアピールできるようにやっていきたい」とキッパリ。「もちろん開幕も狙ってるんで」と“大人の誓い”を立てた。

 主力級に囲まれての鍛錬の日々となる。「聞くのもありなんですけど、人それぞれの感覚があると思うので」と質問攻めは否定した。右打者として大山や森下の打撃、外野手として近本の守備や走塁と、目の前にそろう最高の教材。「盗むと言ったらあれですけど、先輩がやってることを見ながら自分のものにしていく方がいいかな」と成長過程を思い描いた。

 「もちろん1軍で1年通して結果を残していく技術レベルには、まだ達してないかなと思う部分もある」と己の実力を過信せず、冷静に分析する。「自分の技術を高めることがアピールにつながると思う。1軍で戦えるような技術を身につければちゃんとアピールになる」。走攻守でのスキルアップが不可欠であることを自覚している。

 秋季キャンプでは紅白戦で適時二塁打を放つなど、一定の手応えをつかんだ。オフは地元の東京・八王子に戻ってトレーニング。ベスト体重をキープしつつ、体脂肪率を落とした。「去年より体を強くして(関西に)帰って来るっていうのはクリアできた。この体を実戦の中でどうやって使いこなすか」と次のフェーズを見すえる。

 この日、自身と同様に高卒からプロ生活をスタートさせたイチローが、アジア人初の米国野球殿堂入りを果たした。「動画ではよく見てましたが、技術は比べられないぐらい高いですし。どこを盗むって考えても、イメージがつなかいような差」と偉大さが身に染みた。イチローがオリックスで210安打を放って大ブレークしたのは3年目。同じ3年目が井坪にとっても勝負の年となる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス