阪神・藤川監督 就任後初苦言 大卒5年目・栄枝の声かけに「野球の声出して」 第1クール総括

 険しい表情を見せる藤川監督(奥)。左から2人目は栄枝(撮影・中田匡峻)
 話をする阪神・藤川監督(右)と和田1・2軍打撃巡回コーチ
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 「阪神春季キャンプ」(4日、宜野座)

 阪神・藤川球児監督(44)が4日、大卒5年目の栄枝の声かけに苦言を呈した。投内連係、シートノックでのプレーに物足りなさを感じ、就任後初の苦言となった。栄枝は指揮官から「野球の声を出した方がいい」と助言をもらったことを明かし、第2クールからの巻き返しを誓った。

 若手の奮起を期待していたからこそ、物足りなさが残った。キャンプ恒例のクール総括。練習後、藤川監督は厳しい表情で切り出した。

 「初日は非常にいいスタートができたと思って進んできていますけど、これから実戦等々、流れが変わってくる中では、至らない点が出てきたのかなと感じています」

 午前中は投内連係、シートノックが行われた。捕球や送球ミスが目立った中、藤川監督が苦言を呈したのは栄枝の声かけだ。「プレーがどこにつながっているか意識して一つの声かけをしなければいけない。僕はチームプレーに対して非常に厳しくいく」。メニューを消化するだけではない。指揮官が求めるのは司令塔としての「頭脳」だ。

 チームでは経験豊富な梅野、坂本が健在。次代に備えて今キャンプには栄枝、中川を宜野座組に呼んだが、2人との差を感じずにはいられない。「心強い梅野と坂本の第1クールだった」と言い切り、大卒5年目を迎えた栄枝に対して「非常に急がなければいけない」とあえて厳しく言った。

 指揮官の“喝”に栄枝は猛省した。藤川監督から「野球の声、プレーの声を出した方がいいんじゃないか」と助言を受けたことを明かし、「野球の声を出せたらチームにとっていい。目配り、気配りが大切。アピールしていきたい」と必死に前を向いた。

 今キャンプには20代前半の若手を数多く抜てき。主力と若手の差を痛感する中、「結果を経験しないと行き着かないのも分かっている。自分が我慢してグッとこらえながら進んでいきたい」。成長を願い、自戒を込めるように言葉を紡いだ。

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