小山正明氏「阪神タイガースの、プロ野球界の大功労者」吉田義男さん悼む 「もうちょっと、頑張ってほしかったよ」
阪神は4日、球団初の日本一に導いた元監督で野球評論家の吉田義男さんが、3日に脳梗塞のため死去したことを発表した。京都府出身。91歳。現役時代は華麗かつ堅実な守りで「牛若丸」と言われ、名遊撃手として活躍。引退後は3度にわたり合計8年、阪神の監督を務め、1985年には21年ぶりのリーグ制覇、球団史上初の日本一に導いた。現役時代の背番号「23」は永久欠番。デイリースポーツ評論家の小山正明氏は「阪神タイガースの、プロ野球界の大功労者」と悼んだ。
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とにかく残念。もうちょっと、頑張ってほしかったよ。吉田さんは僕の一つ年上。同じ時代に一緒にプレーした人たちはもうほとんど亡くなってしまっていて、そして吉田さんまでね。本当に寂しいよ。
現役時代、吉田さんの守備にどれだけ助けられたことか。「牛若丸」と言われていたけど、本当に軽快で、捕ってから投げるまでが早くてね。あんなに見事な動きをするショートは、その後も見たことがないよ。
とにかく生真面目な性格でね。ロッカーや宿舎で野球談議をしていると必ず輪に入ってきて、よく意見を交わし合ったよ。吉田さんが監督の時にはコーチもさせてもらったし、本当にお世話になった。選手として、球団初の日本一に導いた監督として。阪神タイガースの、プロ野球界の大功労者だと思うね。
ここ数年はなかなか会う機会がなくてね。元気にやっている、とは聞いていたんだけど、本当に残念。ご冥福をお祈りします。よっさん、ゆっくり休んでくださいね。
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