「阪神０－１ヤクルト」（８日、甲子園球場）

　阪神の甲子園開幕セレモニーが８日、ヤクルト戦前に行われた。プレーボール直前には、金本知憲氏（５７）、藤田平氏（７７）（いずれもデイリースポーツ評論家）ら球団レジェンドＯＢ８人が、慣れ親しんだ守備位置に就いた。始球式に登場予定だった岡田彰布オーナー付顧問（６７）は体調不良のため、１日のホーム開幕セレモニー（京セラ）に続き、欠席となった。

　金本氏の名前がコールされると、スタンドからひときわ大きな歓声が起こった。１３年ぶりに就いた甲子園の左翼のポジション。「懐かしかった。久々の雰囲気で、本当にこの球場は高揚感を出させてくれるというか、さすがナンバーワンの球場ですよ」。降り注がれる声援に帽子を取って応えた。

　左翼では高校時代に打撃指導の経験もある前川とがっちり握手。わずかな時間ではあったが、会話もした。「『真っすぐに強いバッターになってくれ！』って。いいバッターの最低条件だから」と声をかけたという。

　久々に感じた聖地甲子園の熱気。現役の後輩たちへ「ここを本拠地でできるのは、幸せに感じてほしいね。僕ら現役の時も感じてたけど、引退した後、さらにありがたかったなって。今をできるだけかみしめながら、ファンを喜ばせてあげてほしい。幸せですよ。この球場でできるのは」とエールを送った。