【井川慶氏の眼】阪神はいいスタートを切れている 打線の今後のポイントは打率・167の中野の復調 打線全体が「線」に

 「阪神(降雨ノーゲーム)ヤクルト」(10日、甲子園球場)

 0-0の三回表2死で降雨のため、48分間の中断を経てノーゲームとなった。阪神が降雨によってノーゲームとなるのは2021年5月1日の広島戦(甲子園)以来4年ぶり。デイリースポーツ評論家の井川慶氏は今季ここまでの阪神について「いいスタートを切れている」と評価した上で、今後の打線のポイントに打率・167と苦しむ中野の復調を挙げた。

  ◇  ◇

 阪神としては、この日は降雨ノーゲームで甲子園での勝利がお預けという形になりました。まだ本拠地で勝てていないことを不安に感じる方もいるかもしれないですが、チーム状態は悪いと思わないですし、セ・リーグ全体を見ても飛び抜けているチームがいないので、いいスタートを切れていると思います。

 その中で、まだ開幕して間もないため、選手の状態をどうこう言う段階ではないかもしれないですが、期待を込めて言うと、打線では次戦以降、中野選手の復調というのがポイントになるのかなと思います。打率・167という数字を見ると少し苦しんでいるのかなと思いますが、投手目線で見た場合、やはり中野選手に当たりが出て出塁されると、打線全体が「線」となって、よりつながりが出てくる。相手からすると非常に嫌な打線になりますよね。

 佐藤輝選手、森下選手、大山選手のクリーンアップは、一発があり、勝負強さもあることを考えても、相手に対して怖さを与えられていると思います。だからこそ、前を打つ中野選手が出塁することで、より得点に結び付くでしょうし、チームにもさらに勢いが出てくると思います。

 また、ここまでの藤川監督の選手起用を見ると、なるべく多くの選手を使って、全員で勝ちにいっている印象を受けます。目の前の勝利とともに、先を見据えた戦いの中での、選手個々の成長というのも楽しみです。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス