阪神・ドラ1伊原 先発起用を藤川監督明言「物おじしないし、今のポジションはもったいない」 19か20日の広島戦濃厚
「阪神(降雨中止)中日」(13日、甲子園球場)
阪神・藤川球児監督(44)は中日戦(甲子園)が雨天中止となった13日、ドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=を今後先発として起用することを明かした。19日か20日の広島戦(甲子園)でのプロ初先発が濃厚となった。中継ぎで開幕を迎えた伊原は6試合に登板し、防御率0・00と安定感抜群の投球を続けてきた。強心臓ルーキーは「中継ぎでも先発でも変わらない」と頼もしく問題なしを強調した。
開幕から好投を続ける左腕に、大きなチャンスが巡ってきた。同一リーグの対戦が一巡したタイミングで、藤川監督が伊原の先発起用を決断。安藤投手コーチから伝えられたという伊原は「心の持ちようはもともと持っていた」と淡々。動じることなく、いつものように冷静に言葉を紡いだ。
「そこはずっと言ってますけど、中継ぎでも先発でも変わらないので。とにかくゼロに抑えて試合を優位に進めるようにしていきたい。チームの勝利に貢献できるよう頑張りたいなと思います」
開幕から圧巻の投球を続けてきた。3月30日の広島戦で2回無失点の鮮烈デビューを飾ると、4月2日・DeNA戦でプロ初ホールドを記録。前日の12日・中日戦も2点ビハインドの六回から2回を1安打無失点。6試合連続無失点をマークし、先発転向の機運は高まっていた。
藤川監督の言葉が評価の高さを物語る。「準備運動はしっかりできた。物おじしないし、伊原は今のポジションではもったいない。次なるステージというか、先発にいってもらう」。先発抜てきの経緯と理由を説明すると同時に、「期待してますよそりゃ。新人王もありますしね」と、“新人王指令”まで発令した。
伊原も問題なしを強調する。キャンプから先発、中継ぎの両にらみ調整を続け、今春の実戦では3試合に先発し、防御率2・53と結果を残している。「球数が増えていく中でどう抑えていくかが大事。うまく自分のコンディションを整えて、ベストに入れるようにしたい」。役割が変わっても、投球スタイルは不変だ。「いろんな球種を使って、いろんなコースに投げることが自分の持ち味」と力を込めた。
先発ローテも再編される見込みで、伊原のプロ初先発は週末の19日か20日の広島戦(甲子園)が有力とみられる。この日の練習ではポール間ダッシュなど先発調整に切り替え、ベンチ入りメンバーからも外れていた。
「(新人王は)もちろん目標にはしていますけど、チームが勝つために自分のできることを一生懸命したい」と伊原。実戦派ルーキーはどこまでも自然体だ。実戦派らしく、真っさらなマウンドでも真価を発揮する。
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