「阪神１－３ロッテ」（１７日、甲子園球場）

　阪神がロッテに逆転負けを喫し、今季ワーストの７連敗となった。本拠地に戻っても悪い流れを止めることができず甲子園の連勝も３でストップ。三回に中野の適時打で先制したが、先発の才木が七回途中３失点で４敗目（５勝）となった。

　６連敗中は５試合で逆転負けしたチーム。この日は三回、２死から近本、中野の連打で先制した。最少リードを背に先発の才木も気迫の投球。六回までロッテ打線を無失点に封じたが、試合が暗転したのは続く七回のマウンドだった。先頭の安田、藤岡に連打を浴びると、友杉に送りバントを決めれ１死三塁。ここで高部との対戦だった。フルカウントから６球目、強烈なライナー性の打球を体に受けた。素早く拾って三塁走者をアウトにしたが、打球が右手をかすめたのかベンチに戻って治療。

　マウンドに戻った後の投球練習では、捕手の頭上を大きく外れる暴投を放った。藤川監督もベンチから交代のジェスチャーを見せたが、マウンド上の才木は執念の続投。それでも続く代打・角中の打球もマウンド上の才木を襲い、内野安打で同点とされた。さらに続く藤岡には２点適時打を浴び、この回３点をうしなって途中降板した。

　チームは６連敗中。なんとか連敗を止めようと、序盤から気迫の投球を見せたが報われなかった。才木は過去、２戦連続完封していたロッテに３戦目で初黒星。さらに交流戦での敗戦は１８年６月１７日・楽天戦以来２５５７日ぶりとなった。

　一方、先制点を奪った打線だが、以降はなかなかチャンスが作れない。４番の佐藤輝が４三振に倒れるなど打線も沈黙した。