阪神無双11連勝2位に9・5差で優勝マジック最短16日 2戦連発の佐藤輝5年連続60打点 侍入りも“当確”
「広島3-6阪神」(10日、マツダスタジアム)
あかん優勝してまう!阪神は2リーグ分立後、球団最長に並ぶ11連勝。二回に佐藤輝明内野手(26)の2試合連続となる23号ソロで先制。2点を追う七回には、森下翔太外野手(24)の勝ち越し2点適時二塁打など一挙5点を奪って逆転した。2位・巨人に9・5ゲーム差をつけ、前半戦の首位ターンが決定。最短16日にも優勝マジック46が点灯する。
広島の夕空に今度はきれいな放物線を描いた。虎党をまたしても気持ち良くさせる。佐藤輝が2試合連続となる、先制の23号ソロ。「集中力というか、一球でいいバッティングができた」。前夜と同じく、大歓声を浴びながらのダイヤモンド一周。虎の4番を止められる者はもういない。
両軍無得点の二回だった。森の甘く入った初球のスライダーを見逃さない。「最高の形で先制できて良かった」。泳がされそうになりながらも踏ん張った。「初球からいいスイングができた」。前夜の弾丸ライナーでの一撃に続き、今季2度目の2戦連発。4試合連続で第1打席に打点を挙げるのは自身初となった。
自己最多は21、23年の24本塁打。82試合目で王手をかけた。7月は35打数13安打で打率・371、3本塁打、10打点。カープ相手には57打数20安打で打率・351、6本塁打、21打点と好相性ぶりを発揮している。
七回には打線がつながり、目の前で森下が勝ち越しの2点適時二塁打。これで打点は並ばれた。負けじと、適時二塁打で60打点に到達。「みんなでまた集中して、いい攻撃ができたと思う」。5年連続60打点は球団生え抜き選手では史上5人目の快記録となった。
この日は侍ジャパンの井端監督が視察に訪れ、練習から熱い視線を送られた。代表監督は立ち振る舞いに変化を感じていたという。「最初に(代表へ)呼んだ時は会話をしても、逃げていくじゃないですけど…。春に呼んだ時はじっくりと腰を据えて、会話がずっと長く続けられた」。笑みを浮かべながら、日本を指揮する男なりの成長ポイントを語った。
11月に行われる韓国との強化試合には「対応を見たい」と招集を示唆された。タイミングが合わず、言葉は交わせなかった。佐藤輝は「話したかった」と残念がったが、バットで存在感を見せつけた。代表入りには「それはまだ分からないですけど、まずはシーズンをしっかり戦い切りたい」と結果でつかみ取る考えだ。
チームは2リーグ分立後、球団最長タイで6度目の11連勝。前半戦の首位ターンも決定した。今季最多の貯金18で2位・巨人とは今季最大の9・5ゲーム差。猛虎打線は11年ぶりの6試合連続2桁安打と絶好調をキープし、その中心には佐藤輝がいる。連勝が止まりそうな気配は全くない。
◆球団新人監督2人目の11連勝 2リーグ分立後、阪神新人監督がシーズン11連勝を飾ったのは1982年・安藤統男以来、2人目。1リーグ時代では、選手兼任監督として指揮した46年・藤村富美男が14連勝を記録。また、2リーグ分立後、11連勝したシーズンとリーグ順位は1963年=3位、72年=2位、76年=2位、82年=3位、23年=優勝。なお、優勝マジックは最短で16日に「46」が点灯。
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