阪神・百崎1球で捉える技術 藤川監督が高評価「激しいスイングを仕掛けているので楽しみ」
「阪神秋季キャンプ」(6日、安芸)
藤川監督からの期待の言葉に、表情が引き締まった。阪神の百崎蒼生内野手(20)が6日、フリー打撃を見た指揮官から「他球団の1、2番のような激しいスイングを仕掛けているので楽しみ」と高い評価を得た。成長を続ける若虎が、連日存在感を放っている。
強い日差しが降り注ぐ安芸で、変わらず快音を響かせていた。指揮官の視線も自然と百崎に向けられる。注目した点はファーストスイングだ。「最初の1球目は、結構ファウルを打ってしまう選手が多いんですけど、百崎に関してはその(捉える)確率が非常に高い」とうなずいた。
百崎自身も初球への集中力を強調した。「無駄なボールは1球もないので、自然とそうなっているのかなと思います」。実戦を意識し、1球で捉えることの大事さを理解しているからだ。
今季はファームで打率・294をマークするなど打撃が開花。高い攻撃力を買われ、2番での起用がメインとなった。「1年目では考えられなかったこと(打率・185)。そういうところで使ってもらえる、ありがたみを感じて頑張るだけ」と充実のシーズンを過ごしていた。
8月1日のウエスタン・オリックス戦(SGL)で、顎に死球を受け骨折。ボールに触れない時期もあったが、今キャンプから制限なしで、野球に打ち込めている。第1クール2日目には、フリー打撃で11球連続柵越えを披露するなど、離脱期間中のトレーニングの成果を見せつけていた。
1軍監督が見つめる中でのキャンプ。気持ちも入る。「(モチベーションは)やっぱりあると思いますけど、気負うことなく頑張れたらなと思います」。来季3年目を迎える百崎はレベルアップを続け、上位打線を担う選手に成長していく。
◆百崎 蒼生(ももさき・あおい)2005年9月11日生まれ、熊本県出身。179センチ、74キロ。右投げ右打ち。東海大熊本星翔から23年度ドラフト4位で阪神入り。打力のほか、強肩を生かした守備にも定評がある。
関連ニュース




