阪神グローバル化 台湾球界&中南米の金の卵発掘へ 10&11月メドにトライアウト 球団首脳「まずは一回、やってみる」

 阪神でプレーしていた(左から)郭李建夫、マウロ・ゴメス、林威助
 甲子園で毎年開催される台湾デー(写真は2024年)
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 阪神が球団創設100周年に向け、グローバル化を進めていくことが9日、分かった。27年シーズンからセ・リーグも正式にDH制を導入。より選手補強の可能性も広がる中で、球団首脳は「まずは一回、やってみる」と新たなチャレンジに動く。具体的には近年、結び付きを強める台湾を含めたアジアマーケットを注視。また、今シーズン後には、駐在スカウトがピックアップした有望選手を日本に呼び、トライアウトを実施するプランも明かした。

 阪神が球団創設100周年に向け、市場拡大でチーム強化に動く。今シーズン後に初の試みとして10、11月をメドに日本で、外国人選手のトライアウトを予定していることが判明。球団幹部は「可能性はあります。イメージとしては、ですね」と含みを持たせたが、実施に向けて調査を進めている。

 まずターゲットにするのはアジアマーケット。中でも台湾球界に目を向けた。球団では16年から主催試合で「台湾デー」を開催している。昨年8月には初の試みとして台湾で野球教室を実施。OBの鳥谷敬氏、秋山拓巳BAに加え、富邦ガーディアンズで副GMを務める林威助氏も講師として参加し、連係を深めた。

 球団では古くは郭李建夫氏の活躍から、02年度ドラフトでは林氏が入団。17年には当時21歳の左腕・呂彦青を獲得したが、21年シーズン途中にチェン・ウェインが退団したのを最後に台湾人選手は在籍していない。球団幹部の一人は「できれば選手を獲得したいと思っている。育成も含めて有望な選手がいればと指示はしています」と説明した。

 今オフ、味全からソフトバンク入りした徐若熙が、日米複数球団で争奪戦になった。24年のプレミア12では決勝で日本に勝利。急速に市場価値も高まってきた。そんな台湾と並行して、中南米の市場にも熱視線を送る。昨年10月には14年から3年間、球団に在籍したマウロ・ゴメス氏と、駐ドミニカ共和国スカウト契約を結んだ。狙いは明確だ。同幹部が語る。

 「まずは一回、やってみる。やってみて、ちょっとずつ修正していく。毎年、同じようにやる必要もないですから。いい選手がいたら連れてきてチェックしようや、と」

 大リーグでは「ショーケース」と呼ばれる各球団スカウトを集めたトライアウトがあるが、日本で、しかも単独球団で行うのは極めて異例と言える。過去、24年1月にはドミニカ共和国で現地トライアウト(入団テスト)を開催。マルティネスとベタンセスを育成で獲得した。同年8月には同じ中米のパナマで実施し、アルナエスを獲得。同年12月には再びドミニカ共和国で実施し、コンスエグラと育成契約を結んでいる。

 近年、米国で実績を積んだ選手が来日する事例は希少。日本選手同様に、外国人選手も自前での育成を目指すことは、将来的なチーム強化において合理的な方策だ。さらに27年シーズンからはセ・リーグも正式にDH制を導入。別の球団幹部も「野球が変わるから、補強方針も変わってくる」と言う。創設100周年に向かう球団が、既成概念に捕らわれない発想でグローバル化を進める。

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