阪神・ドラ1立石 異例ベンチ入り 初甲子園「伝統の一戦」体感 「一日でも早く甲子園でプレーできるように」

 「オープン戦、阪神2-3巨人」(8日、甲子園球場)

 阪神の「新入団選手紹介」が8日、甲子園球場でのオープン戦開始前に行われた。ドラフト1位の立石正広内野手(22)=創価大=も、同期選手らとともに参加。その後の試合では実戦復帰していない中で、異例のベンチ入り。4万人を超える大観衆の中で、1軍の空気を味わった。

 立石の名前がコールされると、スタンドの虎党からひときわ大きな歓声と拍手が起きた。タテジマのユニホームに袖を通し、初めて踏んだ甲子園の土。引き締まった表情で深々と頭を下げた。球団を通じ「たくさんのファンの方々の声援に興奮しました」とコメントした。

 プロで初めて1軍ベンチに入った試合は、オープン戦といえど今年初の伝統の一戦。甲子園には4万1888人の大観衆が詰めかけ、公式戦さながらの雰囲気に包まれた。「たくさんの名勝負、名場面が生まれた対決」と、子どもの頃はテレビの向こうにあった憧れの舞台。最前列に陣取り、真剣な面持ちで戦況を見つめた。

 実戦復帰へ歩みを進めている。立石は1月の新人合同自主トレ中に「右脚の肉離れ」を起こし、2月のキャンプは別メニュー調整が続いた。それでも徐々に状態を上げて帰阪。5日にファームの全体アップに合流すると、6日にはフリー打撃回りに初めて加わった。1人で練習する時間が長かったが、ようやくチームメートと同じメニューをこなせるようになっている。

 この日も午前中はSGLスタジアムで練習。フリー打撃や三塁でのノック。左翼での打球捕も行い、軽快な動きを見せた。さらに負傷後初となるスライディングを解禁。練習の強度も上がり、着実にステップを踏んでいることがわかる。

 経験したことのない大歓声を浴び、完全復活への決意を新たにした。「一日でも早く甲子園でプレーできるように頑張ります」。黄金ルーキーが聖地で大暴れする日が、少しずつ近づいている。

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