阪神・藤川監督「タイガースっぽくなかった」拙守連発敗戦も前向く「これを経てまた強くなっていけばいい」
「阪神3-4巨人」(14日、甲子園球場)
4万2603人の悲鳴とため息が、銀傘に反響しグラウンドに降り注いだ。大観衆の落胆を包み込むように、小雨が混じる夜風が通り抜けていく。阪神は終盤の一時逆転で見せ場を作ったが結果的に方程式崩壊で、連勝4でストップ。試合後、藤川球児監督は「展開的にタイガースっぽくはなかったですね」と敗戦を表現した。
二回だった。先頭・ダルベックの打球を木浪がファンブル。球足の速い打球が捕球手前でバウンドを変えた。拾い直した一塁送球もそれ今季初失策。キャベッジには中前打を浴び一、二塁とピンチが広がった。ここで打席に大城。フルカウントから二塁左を襲った打球は、中野がバウンドを合わせられず外野へ抜けた。
4-6-3の併殺が一転、記録は中前適時打で失点。続く増田陸にも適時二塁打を浴びた。試合前の時点でチーム失策はリーグ最少タイの「3」。守備率は同トップの・995と鉄壁を誇る守備陣が、本拠地で“っぽくない”ミスを連発。巨人が好守を連発する一方で対照的な試合となった。七回、一塁・大山のファンブルを含め、複数失策は今季初めてだった。
途中交代した木浪は「バウンドが変わった?全然。自分のミスです」と言い訳はせず「反省なので、しっかり意識してやるだけ」と唇をかんだ。昨季から甲子園球場のTG戦は9戦連続で1点差ゲーム。宿命のライバル対決に指揮官は「これを経て、また強くなっていけばいいだけですから」と気持ちを前に向け、ミスを責めなかった。
「やはり巨人も全力できていますからね。お互いにギリギリの勝負をしていくと。明日もそれが続く。頑張りましょう」
唯一の懸念材料は救援陣の整備か。石井の負傷、及川の不調で昨季無双を誇った方程式が崩壊。この日は1点リードの八回、モレッタが同点アーチを浴び、同点の九回に岩崎が決勝打を許した。長いシーズンを無失点では防げないが、2人の不在をカバーする若手の台頭が欲しい。ただ、伝統の一戦はこれで2勝2敗。ギリギリの勝負から結束力を高めていく。
野球スコア速報
