阪神・森下が電撃V7号弾「すごく順調」伝説のバックスクリーン3連発から41年、同じ七回に勝ち越しソロ
「阪神2-1中日」(17日、甲子園球場)
伝説のバックスクリーン3連発から41年。阪神・森下翔太外野手(25)が豪快なアーチで勝利を呼び込んだ。1-1の七回、同学年の中日・根尾から左中間へリーグトップの7号ソロ。チームの連敗を止める価値ある一発に虎党は大喜び。甲子園に「森下コール」と勝利の「六甲おろし」が響き渡った。
気持ちのいい快音が甲子園に響いた。歓声と浜風に乗った白球が左中間席に飛び込む。森下は表情を変えずにダイヤモンドを一周したが、ベンチへ戻ると、大きな声を上げながら仲間と力強くハイタッチを交わした。
「すごく感触も良かったですし、風もフォローしてくれて、いいホームランだったと思います」
完璧な一発だった。1-1と同点で迎えた七回、根尾の初球、甘く入った150キロを完璧に捉えた。打球は左中間スタンドへの勝ち越しソロ。「対戦もありましたし、軌道は頭の中ではわかっていた」。高校時代から、ともに球界を沸かせてきた、同学年の右腕を一振りで仕留めた。
これで7本塁打となり、リーグトップ独走状態だ。「ホームラン、長打力は、オフにかなりこだわってやってきた。好調という感覚はないけど、すごく順調にこられている」とうなずき、「もっともっと打ちたい」と力を込めた。
ベストを出すため、細部までこだわっている。日々、状態に応じて練習場所を変える森下。この日も試合前の打撃練習は室内で敢行した。「コンディションは変わるんで、そこを早く見極めて、どんなトレーニングが必要かを整理して、毎日やってます」。最高のパフォーマンスを発揮するため、全力を注ぎ、結果につなげている。
4月17日は阪神にとって伝説の日だ。1985年、甲子園でバース、掛布、岡田のバックスクリーン3連発が飛び出した日。生え抜きでクリーンアップの選手が、同じ七回に一発を放ったのは41年ぶり。球団史に名を刻むような活躍も「143分の1でしか捉えてないです」と涼しい表情で語った。
また、この中日3連戦は「ポケモンベースボールフェスタ2026」として開催されている。なりたいポケモンには「ギャラリーが盛り上がれば闘志が燃える」キャラクターの「ガオガエン」を選んでいた。「甲子園でやるときはすごく後押しされてます」。本塁打直後には、虎党からの森下コールに深々と頭を下げ感謝した。
価値ある一発でチームの連敗を2で止め、首位・ヤクルトに0・5差と肉薄。勢いに乗る森下のバットは火を噴き続ける。
◆伝説のバックスクリーン3連発(85年4月17日巨人戦=甲子園) 2点を追う阪神は七回に槙原を攻め、木戸の安打と真弓の四球で2死一、二塁の好機を得た。ここでバースが初球をバックスクリーンへシーズン1号を放ち、逆転に成功する。続く掛布も、センターからやや左側へソロ。打球は客席で大きく跳ね、バックスクリーンへ飛び込んだ。さらに岡田も、中堅クロマティの頭上を一直線で越えるアーチをたたき込み、球史に残るバックスクリーン3連発が完成した。巨人の反撃を終盤の継投でかわした阪神は、6-5で辛勝。最高の形で勢いをつけ、球団初の日本一へ快進撃を始めた。
◆BS3連発以来の七回弾 85年のバックスクリーン3連発の後、4月17日に甲子園で行われた試合で阪神打者が本塁打を放ったのは4度目。85年と同じ、七回に本塁打が出たのは初。クリーンアップ打者の本塁打は、オリックスからFA移籍した石嶺が94年に記録して以来。この記念日に生え抜きクリーンアップ選手が本塁打を放ったのも、85年以来となった。
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