【岡義朗氏の眼】「流れを手放さない打撃内容とは」 阪神レギュラー予備軍への期待を語る
「阪神12-3広島」(28日、マツダスタジアム)
阪神が、敵地でこのところの停滞を吹き飛ばす快勝だ。これを契機にギアを上げていきたいが、そのためにはチーム全体の底上げが必要とするデイリースポーツ評論家・岡義朗氏が、この試合を振り返る中で、レギュラー予備軍への期待を語った。
◇ ◇
先発の高橋に、10連勝がかかる試合は初回、阪神が2点を先制も、二回までに追いつかれるという、中盤まで主導権争いの“綱引き”という展開になった。最後は阪神の大勝で終わったが、野球の『流れ』というものを強く感じさせる試合だった。
特に、同点の四回、阪神は1死から大山の二塁打で勝ち越しのチャンスをつくり、続く前川、そして坂本の四球を挟んで熊谷が、いずれも見逃し三振に倒れて勝ち越すことができず。
直後には高橋が、自身のボークも絡んで、逆転を許した。阪神側が、広島に『流れ』を手渡したように見えたイニングだ。
結果としてそれを断ち切った、六回、佐藤の同点弾があり、空気が変わったことに乗じて続く七回、代打・福島のヒットを起点として、終盤は大勝へと流れを持って行くことができた。
佐藤や森下の活躍は、期待通りのもので、主力が勝利を呼び込んだ試合ではあった。ただ「たられば」を言わせてもらええるなら、四回の逸機から逆転された流れは、負けていれば敗因に直結するところだ。
近本の故障が癒えて戻ってくることを考えれば、前川はそれまでにどこまでアピールできるかが、出場機会を得られるカギとなる。いろんな理由はあるだろうが、同じ凡打であってもああした場面での見逃し三振は、ため息以外のものをもたらすことはない。
高橋が最低限の仕事を果たし、主力打者が活躍しての快勝劇と同時進行で、レギュラー予備軍には首脳陣から評価の目が向けられる。信頼を勝ち取るプレーが、もっともっと増えることを期待したい。
野球スコア速報
