阪神・森下 キング独走22号 2戦連発「自分の中では最低限」輝に6本差、キャリアハイにあと1本

 「巨人2-10阪神」(9日、東京ドーム)

 「キング」が宿敵を打ち倒し、阪神を17日ぶりの単独首位に押し上げた。7点リードの六回2死一塁、森下翔太外野手(25)が左中間へ2試合連発となる22号2ランを放り込んだ。本塁打王争いで2位の佐藤輝に6本差をつける独走態勢。チームは12安打10得点の大勝で首位攻防戦を勝ち越し、2年連続で東京ドームでの勝ち越しも決めた。

 豪快にバットを振り抜くと、雄たけびを上げた。もう誰にも止められない。宿敵を打ち砕く打球は、バックスクリーン左中段へと吸い込まれていった。「キング」への道をひた走る森下の今季22号。強烈な一撃で、6月22日以来17日ぶりとなる単独首位浮上に貢献した。

 「輝さんと大山さんが勝負強さを出してくれていたので」

 佐藤輝、大山の適時打などで8-1と大量リードを奪った六回2死一塁。最強クリーンアップの先陣を切る男が、トドメを刺した。2番手・高梨に対し、フルカウントからの内角低め直球をフルスイング。飛距離131・7メートルのアーチをG党が陣取る中堅左へと描き、10得点目をスコアボードに刻んだ。

 前夜は第1打席で左翼バルコニー席へたたき込む特大の21号。ただ、それ以降は3打数無安打に終わり「ちょっと修正できなかったかなという感じ」と反省を口にしていた。一夜明けて2戦連発という結果にも「自分の中では最低限のラインというか。完璧には修正できなかったですけど、何とかって感じですね」と淡々。これが“完全体”ではないのだから、末恐ろしい。

 三回の第2打席では則本の抜けた140キロが左肩付近に直撃し、両リーグ最多の11死球目。五回の第3打席は、相手バッテリーは一転して外角のみの配球で、冷静に四球を選んだ。厳しい攻めや勝負を避けられることは、強打者の証しとも言えるが、森下は「勝負しに来た結果がフォアボールになっただけ。ピッチャーどうこうっていうのは別に思いません。もう自分自身の打撃のことだけを考えています」ときっぱり。己との勝負に打ち勝ち続け、シーズン折り返しを前に、昨年のキャリア最多23本塁打まであと1本と迫った。

 チームは同率1位で迎えた首位攻防戦に勝ち越し、東京ドームでは今季7勝2敗と2年連続の敵地勝ち越しを決めた。今季5カード目となる「伝統の一戦」前には「最近のタイガースはAクラスにずっといるし、強いチームを常に高い水準で保てている。過去は過去で、目の前の試合を勝てたら」と誇りを示していた背番号1。頼もしい主砲が、首位街道を切り開いていく。

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