阪神・石井 来週にも実戦復帰 3度目ライブBPで安打性1本!150キロも 中2日で上々29球
左アキレス腱断裂からの復帰を目指す阪神の石井大智投手(29)が8日、SGLで負傷後3度目となる実戦形式のライブBPに登板した。経過は順調で、早ければ来週中にもファームで実戦復帰する可能性も浮上。8月中の1軍復帰も視界に入ってきた。また、右足首の捻挫で離脱していた湯浅京己投手(27)が同日の中日戦(京セラ)で1軍復帰登板を果たし、1回無失点に抑えた。勝負の優勝戦線に向け、虎のブルペンが整いつつある。
午前10時で気温33度まで上昇した尼崎市内。照りつける太陽の下、力強いミットの音が響いた。直球主体に多彩な変化球も織り交ぜながらの投球。打者は球威抜群の直球に対して立ち遅れが目立った。奪った空振り三振は二つ。小幡にこの日唯一となる安打性の打球を右前へ飛ばされたが、実戦復帰に向けて上々の内容を示した。
糸原、百崎、小幡の3人に対して計9打席、29球を投げて安打性の打球1本に抑え込んだ。見守った球団関係者によれば「(直球の最速は)150キロ前後出ていた」といい、状態は良好であることは間違いない。早ければ、来週中にもファームで実戦復帰する可能性も浮上した。
7月22日に負傷後初となるライブBPに登板した。「実戦に少しずつ近づいていく中で、まだまだやることが多い。トレーナーのプログラムに従いながら、一つずつクリアして消化していきたい」と意欲的に語った。続けて「まだシーズンは終わっていない。チームは頑張っている状況なので、自分も今できるベストを尽くしたい」と、今季中の1軍復帰を諦めてはいなかった。
今月5日には2度目のライブBPに登板。打者3人に対し計6打席で28球を投じ、安打性の打球は4本とまずまずだった。そこから中2日で結果、内容ともに向上させてきたことが、右腕の修正能力を物語る。完全復活に向けてまた一歩前進した。3度の実戦形式を挟んだことから、コンディションを慎重に考慮していたことがうかがえる。焦らず、着実に段階を踏んできた。
1軍は今季、苦しいブルペン事情が続いている。石井の離脱に加え、桐敷はファームで調整中。及川も今季は防御率4・32と本調子でない。ただ、6月に右足首の捻挫で離脱していた湯浅が実戦復帰。この日の1軍登板にこぎ着けた。木下、工藤ら勝ちパターンを任される若手右腕の台頭も目覚ましく、この布陣に石井が復帰すれば、シーズン佳境を迎える中継ぎ陣の救世主となることは間違いない。虎を勢いづける右腕の復帰の足音が、いよいよ近づいてきた。
【石井これまでの経過】
◆2月11日 キャンプ紅白戦の三回、ホームのカバーに走って向かうと、転倒。そのまま病院へ運ばれた。
◆同12日 帰阪し検査を受けた結果「左アキレス腱損傷」と診断結果を発表。WBCへの辞退も決まった。
◆同21日 球団は「左アキレス腱断裂縫合術」を終え、20日に退院したことを発表した。
◆同27日 松葉杖をついてSGLに現れ、リハビリを開始。
◆3月3日 SGLの室内練習場で、座った状態でのキャッチボールを行った。
◆4月29日 SGLで歩行訓練を開始。外野のポール間を2往復し、約25分汗を流した。
◆5月1日 ギプスや装具を取り外し、30メートル離れたトレーナー相手に30球程度のキャッチボール。
◆6月20日 室内のブルペンで、数分間ながら投球を行った。
◆7月18日 捕手を座らせて、故障後4度目のブルペン投球を行った。
◆同22日 初の実戦形式となる、ライブBPに登板。最後は140キロ台後半を計測した模様。
◆8月5日 今季2度目となるライブBP。打者6人に28球を投じ、安打性の打球は4本。
