阪神 大山が明かす植田の人柄「チームとして誰もが信頼している選手。海がアウトになってしまった場合は、しょうがないと思える」失敗の許されない役割だからこそ、成功が流れを変えた
「阪神2-1ヤクルト」(19日、京セラドーム大阪)
個人的に阪神・大山と植田が一緒にお立ち台へ上がったことがうれしかった。2人がキャッチボールをしたり、選手通路を並んで歩いたりする姿をよく見る。大山は「チーム全員で取れた1勝」と表現したが、残った野手は2人だけという総力戦を制した。
その中でも植田のプレーは大きかった。同点を呼び込む、九回無死での二盗成功。延長十回での好守備と今季初安打。大山は植田について「チームとして誰もが信頼している選手」と最高の褒め言葉を残していた。
活躍したのは、この日だけではない。4月10日の中日戦(バンテリン)でも1点を追う九回無死一塁から大山の代走として起用され、二盗を成功させた。この後に前川が適時二塁打を記録するなどして逆転勝ち。仕事人の盗塁は流れを変えるのだ。大山は4月の試合を振り返り、こう言っていた。
「相手がすごく警戒している中で決める盗塁って、成功した時の盛り上がり、勢いがすごくつく。海がアウトになってしまった場合は、しょうがないと思える。みんながスタートを切ってくるものだと思って、成功しないといけないプレッシャーというのは本人しかわからないこと。僕とかが簡単に言えるものではないですけど。そこに全てをかけてやってるので、他の人にはわからないプレッシャーと戦っているなと思います」
この言葉通り、植田の盗塁が、この日のサヨナラ勝利も間違いなくたぐり寄せたのだ。ちなみに人柄については、開口一番に「おもしろいやつですよ。人との接し方もうまいですし」と笑っていた。続けて、明かしてくれたのは野球人としての素晴らしさ。「なかなか出られる機会は少ないですけど、試合の準備とかは尊敬できるものがある」。役割を理解しているからこそ、一瞬にかけるすごさをリスペクトしていた。
優勝争いの真っただ中で、出番が多いとは言えない植田が輝いた。またチームに勢いがつく。「走塁のスペシャリスト」が流れを変えた1勝は大きな価値がある。(デイリースポーツ阪神担当・今西大翔)
野球スコア速報
