阪神・近本 レジェンド超え1156安打 骨折乗り越え1000試合出場 藤田平、田淵、掛布、岡田を上回るペース
「阪神1-4ヤクルト」(20日、京セラドーム大阪)
阪神は逆転負けで連勝が3で止まった。優勝マジック点灯がお預けとなった一戦で、近本光司外野手(31)が通算1000試合出場を達成。初回、右前に通算1156安打目を放った。節目での通算安打数は藤田平、掛布雅之、岡田彰布ら球団の名選手を超える記録。猛虎史に輝く“ヒットマン”が再進撃に導き、最短22日に優勝マジックを灯す。
記念ボードを掲げる背番号5に万雷の拍手が送られた。2019年3月29日・ヤクルト戦(京セラ)で迎えたプロ初出場。そこからコツコツ積み上げ1000試合。くしくも同じ球場、同じ対戦チームとの試合で、近本がひとつの節目に到達した。
「(ボードを掲げている時は)試合中だったのでそこまで考える余裕はなかったですけど、こういう経験はそう簡単にできるものじゃない。残り少ない野球人生、どれだけできるか分からないですけど、楽しく自分らしくやっていけたら」
ボードを掲げる表情も、試合後に1000試合到達の思いを語る表情も一貫して冷静だった。998試合目とも999試合目とも変わらぬ表情。しかし、積み上げた「1000」という数字をかみしめるように近本はその瞬間を振り返った。
そして、名前を挙げたのは、1年目から二人三脚で歩んでくれた恩人。「筒井(1軍外野守備兼走塁チーフ)コーチと一緒にやってきた。『まだまだこれから』という言葉をいただいたので『はい』と返事しました」。ここに至るまでの道のり、特に今季は平たんなものではなかった。
4月26日の広島戦(甲子園)で死球を受けて左手首を骨折。プロ入り初の長期離脱を余儀なくされた。若虎が汗を流すSGLでのリハビリ生活。近本本人はかねて「(若手に)良い姿を見せられるわけではない。自分のやることをやるだけ」と自身のことに集中していたが、平田2軍監督は「彼は黙々とね、手首が使えない時は下半身をどう鍛えようとかね、常に前向き。良い見本だよ」と、計り知れない影響力を実感していた。
この日も近本は第1打席の初球、148キロ内角直球を右前にはじき返した。1000出場試合達成時の安打数は1156本。これは長嶋茂雄(1170安打)に匹敵する数字で、藤田平、田淵幸一、掛布雅之、岡田彰布らをしのぐ超ハイペース。試合に出続けながら、快音を積み重ねてきた。
チームの連勝は止まったが、21日からは敵地でDeNA3連戦。横浜で再スタートを狙う。優勝マジック点灯は最短で22日。Vへのカウントダウン、そして悲願の連覇を近本が切り開く。
◆優勝マジック点灯は最短22日に 阪神は21日からDeNA3連戦、巨人は広島3連戦。優勝マジック点灯の条件は21、22日に阪神が○○か○△。同時に巨人が●●で、阪神に優勝マジック27が点灯する。
◆通算1000試合出場 阪神の近本外野手が20日のヤクルト⑱戦(京セラ)で先発出場して達成。プロ野球546人目。初出場は19年3月29日のヤクルト戦。
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