阪神・森下 30号大台到達!逆転勝利導く四回豪弾でセ界一番乗り 生え抜きでは85年岡田彰布以来41年ぶり偉業
「DeNA1-4阪神」(21日、横浜スタジアム)
逆転勝利を導く節目のアーチとなった。阪神は1点を追う四回に、森下翔太外野手(26)が左翼席へリーグ一番乗りとなる30号ソロをマーク。自身初の30発で、球団生え抜きの右打者では1985年の岡田彰布以来41年ぶりとなる、大台到達となった。八回には佐藤輝も30号ソロを放ちトップで並ぶ形となったが、頼れる男の活躍で貯金を今季最多タイの15とし、優勝マジック点灯は最短で23日となった。
横浜の夜空にきれいな放物線を描いた。森下は打った瞬間、スタンドインを確信した。真っ黄色に染まる左翼席に白球が消えていった。
「次の1点が重要だと思っていたので、先に1点を取って、同点にできたことがよかった」
会心の一発だった。1点を追う四回、平良の甘く入った変化球を完璧に捉えた。打球は左翼スタンド中段に飛び込む同点の30号ソロ。今季試合前の時点で、2戦2敗と苦しめられていた右腕を、一振りで打ち砕いた。
ついに新境地に足を踏み入れた。30本塁打は、球団の生え抜きの右打者では1985年の岡田彰布以来41年ぶり。ラッキーゾーン撤廃後は初めてだった。さらにプロ4年目以内での到達は別当薫、田淵幸一以来3人目の偉業達成。それでも「そこ(数字)に関しては、特になにも思ってないです」と淡々と語った。
着実に階段を上がってきた。入団1年目から2桁本塁打を放つと、年々数は増加。昨季は23本塁打を放った。ただ、シーズン終了後の契約更改の席では「30本を目標にすると、そこにいきづらい。やっぱり35、40本ってところは目指していきたい」と大きな目標を口にしていた。
間違いなく飛躍のシーズンになっているが、オフからは大きく変えたことはない。基礎固めを徹底し「どう効率よく力を伝えるか」をテーマにした。開幕前に行われたWBCでは、大谷翔平や鈴木誠也といった、メジャーで活躍する選手と積極的にコミュニケーションをとった。共感できる話もあり、練習に取り組む意識もより高くなった。
そして見事有言実行。「最低条件」と話していたキャリアハイは、前半戦の内に更新。そして残り30試合以上を残して、大台に到達した。「目標は達成するために作ってるんで、届きそうで届かないとかではない」。目指している場所は、まだまだ先にありそうだ。
佐藤輝とのアベック30号弾が効き、チームは快勝。貯金を再び、今季最多タイの15とした。「ハマスタであまり勝ててなかったので、特に初戦を取れたのはよかった」。節目の一発はあくまで通過点。森下の球史には、これからも伝説が刻まれていく。
◆初のそろい踏み一番乗り 同一球団の複数の選手が、30号本塁打リーグ一番乗りを同じ試合で果たしたのは2リーグ分立後初。セ・リーグでは74年8月7日に王貞治(巨人)と田淵幸一(阪神)、08年7月29日にラミレス(巨人)と村田修一(横浜)、パでは75年9月21日に土井正博(太平洋)と加藤秀司(阪急)がそれぞれリーグで最初に30号を放った例があるが、それぞれ違うチームだった。
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