【藤田平氏の眼】近本の先頭打者本塁打で活気づいた阪神打線 ユニホームに威圧感、巨人らしさ出させず
「阪神4-1巨人」(28日、甲子園球場)
阪神が首位攻防戦の第1ラウンドを制した。打線がつながり、エース・村上がぴしゃりと抑える快勝で、2位・巨人との差を2・5ゲーム差に広げた。早ければ29日にも連覇に向けた優勝マジックが点灯する。デイリースポーツ評論家の藤田平氏(78)は、理想的な展開で宿敵を沈めた阪神を評価した。
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天王山の大事な初戦を取れたのは阪神にとって非常に大きく、これで余裕を持って残り2戦に挑める。ミスもなく理想的な試合運びだった。前の中日戦で苦しんだところもあったが、本来の姿に戻ったようだ。
初回、近本が先頭打者本塁打を放って打線が一気に活気づいた。ここのところ停滞していたが、上向いてきたように見える。前日の中日戦で一つ勝てたことが大きいのだろう。
巨人先発のハワードは、この試合では思ったほどスピードも出ておらず変化球も決まっていなかった。一方の阪神は三回と五回にも効果的に追加点を取れた。三回は中野が四球を選んでクリーンアップにつなぎ2得点。五回は森下が二塁打で佐藤輝が三ゴロの進塁打、大山が犠飛と、中軸の前できちんとお膳立てができていることが大きい。
村上は立ち上がりから制球もよく、巨人打線を抑えられていた。二回は泉口に12球も粘られる場面があったが、冷静に右飛に打ち取った。四回まで完全投球で、7回4安打無四球1失点。安定感あるピッチングだった。
3連戦の初戦に先発するエース。打線の奮起ぶりからも、この投手に勝たせようという責任感が伝わってきた。打つべき人が打って村上が好投。巨人らしさを一切、出させなかった。
以前、阪神が低迷していた時代は、巨人やヤクルトのユニホームを見るだけで嫌な感じになってしまうところがあった。今は完全に立場が逆で、阪神のユニホームが相手に威圧感を与えているようだ。そして何より、甲子園でファンがつくってくれるムードが大きな力になっている。
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