【中田良弘氏の眼】阪神・才木は今年一番といっていい 打順は1~5番を崩さず戦った方がいい 打線強みは1、2番出塁→中軸で得点

中日打線を相手に力投する才木
9回、坂本が凡退し、悔しさをにじませる才木(撮影・飯室逸平)
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 「阪神0-1中日」(13日、甲子園球場)

 阪神は2戦連続の完封負けを喫した中、先発の才木浩人投手(27)が9回3安打無失点。デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は「フォークの質」を絶賛した。また、打線の気がかりな点にも言及した。

  ◇  ◇

 才木は今年一番と言ってもいいぐらい抜群の内容だった。中日打線に二塁すら踏ませず、わずか3安打で9個の三振を奪う好投。9回を113球で無失点に抑えた投球は圧巻だった。

 好投の中でも特筆すべきは、フォークの質だ。ベース板の上で落ちているので、打者はどうしても手を出してしまう。質のいいフォークを打者は嫌がり、追い込まれる前に早いカウントで勝負を仕掛けてくる。この好循環が少ない球数で9回を投げ切れた要因だろう。

 フォークが効いているのは、もちろん力強い直球があってこそ。立ち上がりを真っすぐで押し込むと、三回からはカーブを交ぜて緩急をつける投球に切り替えて、最後まで的を絞らせなかった。

 前日に巨人に敗れ、0・5ゲーム差まで詰め寄られていた。才木にかかるプレッシャーは決して小さいものではなかったはずだ。しかも、自身は中13日の登板。難しいマウンドだったにもかかわらず、期待に応える完璧な結果にベンチの信頼度もさらに増したことだろう。だからこそ、才木に白星をつけられなかったこの日の負けはチームにとって痛い一敗となったように思う。

 打線で言えば、2試合連続で無得点に終わっていることが気がかりだ。2試合でクリーンアップはわずか3安打。6~8番は、前日6番に入った中野の1安打のみ。この日も九回1死二、三塁で何とか大山に得点を挙げてもらいたかった。

 やはり阪神の強みは足の速い1、2番が出塁して、強力な中軸で得点を挙げるパターンだ。他球団が怖がる1~5番の打順は崩さず戦った方がいい。残り18試合、投手陣の踏ん張りに打線が奮起してくれることを願う。

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