阪神・伊藤将 まさか投手に被弾 警戒マラーに「失投」5回2被弾4失点で3敗目

 「阪神0-6中日」(14日、甲子園球場)

 甲子園の夜空に舞い上がった白球はあっけなくバックスクリーンへ弾んだ。阪神・伊藤将司投手は5回4安打4失点で3敗目。思わぬ“伏兵”から浴びた一発に沈んだ。

 2点劣勢の五回1死一塁でマラーが打席へ。5月20日の同戦でも石黒が来日初アーチを献上。試合前時点で打率・273と虎キラーの助っ人に高め直球を捉えられた。「バッティングが良いのは分かっていたので…」と警戒はしていたが、2号2ランで追加点を許した。「(捕手は)外構えで(投球は)内に入ったので失投だと思います」と悔やんだ。球団として投手に単年で複数本塁打を許したのは83年の江川卓(巨人)の2本塁打以来43年ぶりのことだった。

 左腕は初回にも細川に2ランを被弾。ただ、内角低めに投げきった直球をゴルフのスイングのように左翼スタンドへ運ばれた形。「細川にうまく打たれたと思います」と相手をたたえた。

 この日は先月亡くなった横浜高の元監督・渡辺元智さんのお別れの会が行われた。「野球に対して情熱的な監督でした」と語っていた左腕。恩師へ勝利を届けたかったが、悔しい投球となった。

 ◆江川以来の屈辱 阪神が1シーズンに同じ投手から複数の本塁打を打たれたのは、83年江川卓(巨人)2本以来43年ぶり。5月4日には野村収がソロ本塁打を被弾。そして6月14日には、「空白の一日」でトレード交換相手となった小林繁が二回に先制3ランを浴びた。

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