阪神・大山 球団歴代10人目の通算700打点 今季で10年目「もっともっと自分を強くしていきたい」

 「阪神2-1広島」(18日、甲子園球場)

 勝負どころを逃さず、たたみ掛けた。興奮に包まれたスタンドとは対照的に、塁上の阪神・大山悠輔内野手が表情を崩すことはない。勝利を渇望し続けた先に待っていたのは節目の記録。プロ入り通算700打点を達成し、9月初めての連勝をバットで支えた。

 つかみかけた流れを一気に引き寄せた。見せ場は四回。佐藤輝の右前適時打で先制し、なおも無死一、三塁の好機で打席が巡った。「(佐藤)輝明が先制してくれたので、続こうという気持ちで打席に入りました」。カウント2-2から森下のフォークに鋭く反応し、ゴロで中前へ運んだ。

 結果的に1点差での勝利を思えば、この一打には大きな価値が宿った。それでも本人は「チームが勝てたことが一番なので」と個人の貢献に目を向けず、仲間でつかんだ1勝を前向きに捉えた。

 17日は16号ソロを含む2安打3打点で通算699打点目を挙げていた。700打点は球団史上10人目。NPB全体の現役選手では11人目となった。日々グラウンドでベストを尽くし、ひたむきにプレーする背番号3が偉大な勲章を手に入れた。

 今季が10年目。押しも押されもせぬ中心打者となった今でも、向上心が尽きることはない。「これから自分の一番、いい状態が来るようにしていきたい。なかなか難しいことですけど」と高いハードルだと自覚しながらも、高い目標を掲げる。

 「先輩方には30代中盤から後半にかけて全盛期だったという方もたくさんいらっしゃいますし。そういう気持ちでやっていきたい。もっともっと自分を強くしていきたいなと、ずっと思っています」。31歳の働き盛りは自らに妥協を許さない。描く青写真は、これからの成長曲線。700打点も通過点にして、目の前の勝負に集中していく。

 これで4戦連続安打。「明日もしっかり準備したいと思います」と大山。歓喜の秋へ、ひたむきにまい進していく。

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