阪神・村上の勝ち星が伸びない理由とは エースなのに貯金が1つしかない不思議 中田良弘氏の見解
「阪神1-5広島」(19日、甲子園球場)
阪神が広島に敗れ、2位巨人とのゲーム差は「0」となった。先発した村上頌樹投手(28)は5回を4安打2失点で敗戦投手となり今季9敗目。デイリースポーツ評論家の中田良弘氏は「今年は先に点を取られる試合が目につく」と語り、好投しながらも勝ち星(10)が伸びないエースの“弱点”を指摘した。
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今年の村上は早い回に失点するケースが目につく。その後、崩れることなく試合はしっかり作っているから防御率はいいのだが、勝ち星は思うほど伸びていない。そのあたりがずっと気になっている。
立ち上がりはどんな投手も難しいものだが、序盤の立ち回りひとつで勝ち負けが変わっていたかもしれないと思うと、もったいないんだよね。
佐藤啓介に浴びた先頭打者本塁打は、甘い変化球をバックスクリーン右横まで運ばれたものだ。完璧な当たりだった。
もっと勝っていてもおかしくないのに10勝で止まっている理由はそこにある。25試合に先発して13試合も先手を取られているというのだから、勝ち星に余裕が生まれないはずだ。
後手を踏んだこの試合は、五回で代打を送られた。時季も時季だけに、これは仕方がないだろうね。結局、11勝目は遠かった。
こうなるとゲーム運びも難しくなる。ましてや失策が2つとも失点につながってしまっては勝ち目は薄い。阪神の野球はまず投手を中心に守りを固めたうえで攻撃に移り、競り勝っていく。派手な野球には危険が潜んでいるものだ。
(試合展開は初回に1点を取り合ったあとの四回、広島が立石の左飛落球後、坂倉の中犠飛で勝ち越し。六回は熊谷の一塁悪送球を足がかりに佐々木の左前打で3点目を加えた。さらに八回、4番手岩崎から2安打、1四球で広島がダメ押しの2点を奪った)
2番手の木下はバックに足を引っ張られた形になったが、失点を防げなかったね。佐々木に打たれたのは変化球。もっと直球で勝負してもいいのではないか。
登板間隔が不定期となった感じの岩崎は、自分の立ち位置が分からなくなっているのではないだろうか。かつては抑えの立場だったし、出番がはっきりしていたからね。
一方、打線はどうだろう。広島とのこの3連戦の初戦で床田を打ちのめしたあとは再び湿りがちだ。
代打の人選とタイミング、投手交代…ベンチが打つ勝負手に対してはいろんな見方があるのだろうが、欲しいのはただひとつ、結果でしょう。
巨人に対しては勝率でまだ上回っているとはいえ、ゲーム差なしで並ばれた。ここから先、問われるのはベンチ力。とにかく今年はどんな形であろうと勝ち切らなければならない。
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