阪神・元山 陥落&マジック消滅阻止「才木を勢いづけるのは同級生の俺しかおらんやろ」移籍後最多3打点 巨人0差まま
「阪神8-1DeNA」(20日、甲子園球場)
阪神は快勝で、首位陥落と優勝マジック消滅を阻止した。元山飛優内野手(27)が三回に1点を先制後、2死満塁から一塁強襲の2点打を放つなど、移籍後最多となる3打点の活躍。好守も連発した虎のムードメーカーが勝利に導いた。巨人とはゲーム差なしのデッドヒートが続くが、マジックは一つ減って「11」となった。
絶対に負けられない一戦で、新戦力の男がヒーローになった。元山が打って、守って、雄叫びを上げる。「そりゃ緊張しましたよ。今日は特にドキドキしてました」。数時間だけ首位の座は明け渡したが、これが昨季王者の意地。ムードメーカーがまばゆい光をチームに届けた。
相手のミスで1点を先制した直後の三回2死満塁。追い込まれながら、竹田の直球に食らいついた。一塁線に飛んだ打球は筒香がダイブするもミットに収まらず。「才木を勢いづけるのは同級生の俺しかおらんやろ」という熱い気持ちをバットにぶつけた。一気に2者が本塁生還。持ち前の明るさで塁上ではほえまくった。
守備でも鮮やかなプレーで沸かせた。三遊間でも、二遊間でも華麗に捕球し、流れるような一塁送球。「3日間ベンチにいて、少し疲れが取れた部分もあった。より集中してプレーすることができました」。18、19日と守備のミスも目立っただけに、堅守がチームに流れを引き寄せることを改めて痛感させた。
ヤクルトに入団し、23年のオフにトレードで西武に移籍。昨オフに戦力外通告を受け、阪神に加入した。27歳の若さで3球団を渡り歩き、世間からは「苦労人」だと思われるが、多くの財産を得てきた。ヤクルト時代には優勝も経験。今季限りで現役を引退する西武の栗山には「これだけ練習するのか」と一流の練習量を背中で教わった。
関西人だが、新天地でのフル出場には疲労もたまる。そんな元山を癒やすのはSGLスタジアムのプールだ。泳ぐわけではない。オフの日に浮輪へ全身を預けて、ただただ水に浮く。「何も考えない。無重力を感じてるだけ」。黙っていられない性格でも、水上でだけは口を閉じていられる。
お立ち台では阪神を「絶対に勝たなあかんチーム」と表現した。自身も幼少期はタイガースの勝利を祈っていた一人。大事な終盤に勝利の立役者になった。適時打で飛び出した「W」のポーズはNetflixで話題の「ラヴ上等」から、ワッサーポーズを拝借。負ければ首位陥落に優勝マジック消滅の危機をいぶし銀が救った。残り12試合でマジックは「11」。巨人とゲーム差なし?しびれる戦いは上等だ。
◆「ラヴ上等」 社会のはみ出し者として生きてきた11人の男女が、14日にわたり学校で共同生活を送って衝突しながら本気(マジ)の愛を追求していく。日本初のヤンキーたちによる純愛リアリティーショー。ネットフリックスで配信され人気を博し、シーズン2まで配信されている。
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