阪神・才木 聖地無双22イニング連続無失点 3年連続規定投球回到達「まだまだ積み上げていきたい」
「阪神8-1DeNA」(20日、甲子園球場)
黄色いジェット風船が球場360度を包む。その真ん中には阪神・才木がいた。最後の打者を打ち取ると、大歓声を浴びながら、やりきったように空を見上げ、グラブをポンとたたいた。
「めちゃくちゃ調子がいいわけではなかった。誠志郎(坂本)さんがうまく配球してくれたとか、高さは頑張るとか、今日はできたと思う」
ピンチで粘り強かった。三回、連打を浴びるなど、1死二、三塁とする。絶対に先制点は与えたくない場面。自慢の直球で押した。佐野を150キロで捕邪飛。続く筒香は151キロで遊ゴロに抑えた。「点を取られたら、流れがいくなってところで、しっかりゼロで切れて良かった」とうなずいた。
味方から3点の援護をもらった直後の四回も、2死一、三塁とピンチを招いたが、代打のエンカーナシオンを三振に仕留め、力強く拳を握った。この回で、自身3年連続での規定投球回にも到達した。「まだまだ積み上げられるんで、積み上げていきたい」と満足はしていない。中盤のヤマ場を乗り越えると、テンポが上がる。五回以降は3イニングで一人の走者も出さず。7回無失点の好投で9勝目をつかんだ。
本拠地で無類の強さを誇っている。今季は甲子園で12試合に登板し、5勝2敗で防御率は0・85。全登板でクオリティースタートを達成し、直近22イニング連続無失点と安定感抜群だ。「ゼロでいけてるのはいいこと」と納得の表情を浮かべた。
試合開始前には、ゲーム差なしだった2位の巨人が勝利していた。負ければマジック消滅で、首位陥落というプレッシャーのかかるマウンド。ただ、「まったく見てなかった。ゲーム差とかわからないし、うちが勝てばいいというのはわかる。他力で優勝してもうれしくないでしょと思う。残り自分たちで勝って優勝できるのが一番」と、矢印は自らに向いていた。
お立ち台では「残りの試合全部勝つ」と堂々宣言。頼もしい右腕が、チームを歓喜の瞬間に導いていく。
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