阪神・藤川監督 のべ18人継投「役割をみんなが果たしてくれる」2日連続8人以上は球団初 セベリーノ雄たけび来日初星
「ヤクルト7-9阪神」(22日、神宮球場)
死力を尽くした。阪神は8人の継投でサヨナラ勝ちを決めた前夜に続き、10人の継投で2試合連続の延長戦を戦った。東京移動を挟み2日で計8時間50分の死闘。岡留、石井の今季初3連投も勝利で報われる。優勝マジックは二つ減って、ついに1桁突入の「8」。さあゴールテープが見えてきた。
勝利の数分前までチームは絶望の淵にいた。延長十回。8番手で登板したドリスが、1死から丸山和に右前打を浴び、赤羽に四球を与えた。さらに岩田にもボールが先行し、異変を訴えてベンチに下がる。この窮地で藤川球児監督は「ずっと使いどころを探していた」とアンダーソン・セベリーノ投手を送り出した。
「元々、アメリカではああいうシーンで投げているところを見ていましたから。素晴らしい働きをしてくれましたね」
フルカウントから四球で満塁としたが、続く田中、鈴木叶と空振り三振でピンチ脱出。助っ人は剛速球を投げるかのごとく、激しく腕を振って喜びを爆発させた。「すごく緊迫していたけど、チームの助けになれてよかったよ」。まさに助っ人の活躍を見せた12球。グッと引き寄せた流れで高寺の決勝2ランも呼んだ。
執念の必勝継投だった。先発・伊藤将を早々と2回で諦め、神宮、木下、及川…と小刻みな継投で勝機を探る。この日は野手の人数を減らし、投手の登録を11人に増やした。デーゲームでは巨人が広島に敗戦。8月30日の対戦以降15試合、巨人が敗れた試合で阪神の勝利がなかった。ここにきて負の連鎖を脱出。ゲーム差を1・5に広げた。
「神宮らしいゲームにはなりましたけど、勝負強くやってくれました。役割をみんなが果たしてくれる。どんな形でもいいんでね。本当によくやってくれたと思います」
勝利だけを目指した指揮官の執念采配。最後は工藤が締め、2日連続で8人以上の継投は、球団史上初めてのことだった。「いいゲームができましたね。そこに尽きるかな、と」。2日連続、今季11度目の延長戦を制し、3連勝を飾った。シーズンは残り10試合。2リーグ分立後、球団史上初のリーグ連覇へ。重い歴史の扉に手を掛けた。
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