阪神・伏見 5年ぶり自己最多タイ4打点「たまには打ちます(笑)」得点圏打率4割男が六回満塁一掃&七回トドメ打

 「ヤクルト4-8阪神」(23日、神宮球場)

 「キャッチャーの人」がバッターとしても勝利に貢献した。阪神・伏見寅威捕手が自己最多タイの4打点。「僕もバットを持って打席に入っているので、たまには打ちます」と爆笑を誘ったが、何が起こるか分からない神宮で、女房役が投手陣を援護した。

 六回に1点を先制したが、無死満塁から高寺と元山が連続三振。1点で終われば、相手に流れが傾きそうな場面だった。「追加点が欲しいところだったので、望夢(高寺)と飛優(元山)を何とかカバーしたいという思いでいた」。奥川の151キロ直球に振り負けず、右翼線へ走者一掃の3点適時二塁打。塁上では雨粒を体に受けながら、力強く拳を握った。

 7-1となった七回2死一、二塁ではトドメの一撃。石原から中前適時打を放ち、移籍後最多打点を挙げた。得点圏では35打数14安打で打率4割と勝負強い。4打点はオリックス時代の2021年6月27日の西武戦(京セラ)以来5年ぶりで、自身3度目。「たまにはこういう日もあるんだなと思いました」と再び、スタンドを沸かせた。

 加入して1年にも満たない。それでも自然と伏見は慕われる。遠征先では後輩を食事に誘い、春季キャンプで左アキレス腱を断裂した石井には手紙とサプリを贈った。自身も19年に同じけがを負っており「アキレス腱を切った人は、みんな仲間だと思っている。しんどさを知ってるから僕はこんな感じだったよという話はした」。ささやかな気配りで信頼を集める。

 この日も自身の活躍より、投手陣や主力への感謝があふれた。「15勝してほしいなと思っていた」と先発の高橋を評価。中継ぎの奮闘には「今日も抑えてくれて本当に感謝している」と頭を下げた。打線にも「攻撃に関してはいつも1番から5番の選手に迷惑をかけていた」と認め、改めてチーム一丸での勝利を喜んだ。

 徐々にマジックを減らし、伏見にとってはタテジマでの初優勝も見えてきた。「試合は続きますけど、優勝を目指して頑張りたい」。野手最年長の36歳はやっぱり頼りになる。

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