【岡義朗氏の眼】圧倒的な総合力、若い力を育てながら勝った藤川阪神 大山の存在も際立つ
「広島6-4阪神」(3日、マツダスタジアム)
試合前時点で優勝マジックを「1」としていた阪神は、終盤に広島に勝ち越され惜敗した。しかし2位巨人がDeNAに敗れたため、2リーグ制以降で球団史上初となるリーグ連覇を果たした。デイリースポーツ評論家の岡義朗氏は、「育てながら勝つ」を遂行した藤川阪神の戦いぶりをたたえた。
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今季はすんなりとは優勝できなかったが、総合力が際立った。投手は最多勝確定の高橋、防御率1位にいる村上らが安定。打線も佐藤輝が三冠王に向けひた走っている。森下もそこに食らいついていて、圧倒的な総合力で勝ち切った。
若い力も、木下、工藤、神宮らが出てきた。石井はアキレス腱断裂の大けがを負ったが、見事に復帰した。野手では高寺がレギュラーを取るきっかけをつかんだ。チームが勝ち続ける中で見事に育成もかなえている。フロント、編成と1、2軍の風通しの良さ、個の力が一体となった連覇と言える。
欠かせないのが大山の存在だ。39本塁打の4番・佐藤輝の後ろを打っているにもかかわらず、森下と同じ84打点をマークしている。シーズン終盤が象徴的なように、チームが苦しい場面でも信頼できる仕事をしてくれたということだ。
一方で、後ろを担う選手は、そろそろベテランと若手が入れ替わる端境期に来ているのかもしれない。この試合で中村奨に決勝打を浴びたドリスは、9月22日のヤクルト戦で緊急降板したこともあり、やや不安材料ではある。一方、この試合で2回をきっちり抑えた木下や、今季11セーブと信頼を勝ち取った工藤は将来的に八、九回を守る存在になるだろう。リリーフの世代交代が今後のテーマになりそうだ。
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