阪神連覇から3日 藤川監督聖地で舞う「約束事」両手で「2」のポーズで7度宙に「まだ先で胴上げを」日本Sへ

 「阪神2-1広島」(6日、甲子園球場)

 「球児コール」が聖地に響いた。2リーグ制以降初の連覇を果たした阪神が本拠地・甲子園に凱旋し、試合後に優勝セレモニーを行った。藤川球児監督(46)はマウンドで胴上げされ、満面の笑みを浮かべて7度宙を舞った。セレモニーでは選手たちがペナントとトロフィーを受け取り、六甲おろしが流れる中、スタンドの虎党へ手を振り、グラウンドを一周した。

 秋風が火照った体を優しく包んだ。黄色く染まった超満員のスタンドが揺れる。見たかった、見せたかった景色。1、2回…計7回、藤川監督が宙を舞った。リーグ優勝決定から3日、本拠地・甲子園で2年連続の胴上げだ。地鳴りのような歓声が遠くに聞こえた。名前を呼ぶ声が聞こえる。

 「球児、球児-」

 優勝セレモニー。3日の敵地・広島戦に敗れた後、2位・巨人も敗戦して優勝が決まった。ビジター決定の場合は最初のホームゲームでペナント授与や、場内一周が行われるのが通例。ファンの思いに応える形で胴上げも行われた。最後はスタンドに向けて笑顔で手を振り、時に拳を握りながら喜びを分かち合った。

 「やっぱり何事にも代えがたいというかね。ファンの方もすごく喜んでくれていますし、慣れることはないでしょうね。1年間の激しい戦いの軌跡というのは、選手もファンも含めて、みんな感慨深いと思いますね」

 2リーグ制以降、球団史上初のリーグ連覇。創設91年の歴史で誰も成し得なかった偉業を遂げた。胴上げ時には、両手にピースサイン…ではなく「2」を作る。「約束事だった」と明かした。「昨年、誰かと写真を撮る時には『1』のポーズ。今年はもう最初から『2』で撮っていました」。一貫したこだわりに勝利への執念を見せていた。

 試合は広島に辛勝。引退試合の惜別ムードに「カープの方には、申し訳ないなというところがあった」と感謝を添えた。ただ、これで今季対戦成績は12勝11敗1分けで、7日の最終戦を残し5割以上が確定。同戦に勝てばセ・リーグ全球団に勝ち越しとなり“完全優勝”に王手をかける。球団史上初の連覇にふさわしい称号。残るシーズン2試合も戦う理由がある。

 「森下、中野、大山、佐藤…みんな疲労がたまっているので。CSに向けてベストコンディションをキープさせなければいけませんから。次の勝負がありますからね」

 森下は五回の四球後に代走を送り、中盤以降は主力選手を途中交代させた。個人記録にも配慮をしつつ、見据えるのはCSファイナルS、そして日本シリーズだ。「まだここから先で、胴上げのチャンスというか、そういうものを持ってこなければいけない」と藤川監督。連覇の先にまだ道がある。悲願の日本一に向けた戦いは始まっている。

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