阪神・西勇 マウンド上で最後のルーティン「僕はやり切りました」有終0封 矢野燿大氏から花束に涙こらえきれず
「阪神2-1広島」(7日、甲子園球場)
笑顔でベンチを飛び出すと、阪神・西勇輝投手(35)は歓喜の輪に加わった。自身の引退試合は劇的な幕切れ。仲間と喜びを分かち合った。
最終登板に挑む目は潤んでいた。「やっぱりグッとくるものもありました」とこみ上げる感情を受け止め、腕を振った。初回1死から3者連続三振。藤川監督、内野陣と抱擁を交わすと、これまでの軌跡をたたえる拍手が幾重にも広がった。連続先発登板は307試合。ヤクルト・石川を抜いて歴代単独2位に浮上し、新たな勲章も手にした。
先発投手に欠かせないのが、味方の攻撃中に行うベンチ前キャッチボール。大半の投手は本塁側から外野方向に投げるが、西勇は外野側に立つ。「昔、コーチに言われてね。やってみて、良かった。視線をちゃんとしておきたくて」。オリックスでの2軍時代に受けた助言を継続した。「投げることに関しては全部がつながるから」と細部にこだわってプロの世界を戦い抜いた。
セレモニーの最後には、FA移籍初年度に監督だった矢野燿大氏から花束を受け取った。涙をこらえきれなかった。「人生を変えてくれたと言っても過言ではないぐらいの方。出会えて本当に良かった」と感謝は尽きない。
スタンドのファンに向け「僕はやり切りました」と胸を張り「タイガースに来て良かったです」と真っすぐな気持ちを伝えた西勇。チームと仲間のため、必死に投げ続けた日々は色あせない。
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