阪神に暗雲 佐藤輝が左足自打球で途中交代 第2戦へ「しっかり出られるように調整します」 藤川監督「元々、あった症状」

 「JERA CSセ・ファイナルS・第1戦、阪神0-2DeNA」(14日、甲子園球場)

 「2026 JERA クライマックスシリーズ セ」のファイナルステージが開幕し、阪神は0-2でDeNAに敗れ、アドバンテージの1勝を含めて1勝1敗となった。佐藤輝明内野手(27)は4打数無安打に終わり、九回の守備から途中交代した。ファイナルSでアドバンテージ1勝チームの黒星スタートは過去6度あり、進出は4度で突破率66・7%。チームに暗雲が垂れ込める中、主砲の症状が心配される。

 満員の甲子園で阪神が最終回の攻撃をしている頃、クラブハウスへと続く、静かな選手通路に佐藤輝が現れた。足を引きずる様子や、険しい表情ではない。ただ、試合途中にベンチを引き揚げるということは、何らかのアクシデントがあったということだ。

 「明日、しっかり出られるように調整します」

 CSファイナルSの第2戦へ向けての言葉を発したが、体の状態は心配される。八回無死で浜地の初球カットボールを強振したが、自打球が左膝付近に直撃した。顔をゆがめ、患部を気にしたことでトレーナーが駆けつける。プレーは続行したが、九回の守備から交代した。この打席の影響かと思われたが、藤川監督は試合後に真相を明かした。

 「ちょっとドクターのチェックをしている状態になります」と説明。ただ、自打球の影響ではないと強く否定した。「ドクターのチェック中です。自打球ではないです。違います」。詳細は伏せたが、自打球以外の要因でコンディション不良を起こしたことになる。

 「元々、あった症状だけれども、今日はさらに強く症状が出たというところでは、報告を受けてますけど。今、現状では。担当のコーチたちが報告を受けていますから」

 今季途中にも背中などの張りを訴えたことがあった。143試合を戦い抜き、最後の力を振り絞る短期決戦。満身創痍(そうい)であることに間違いはない。本人は2戦目の出場に意欲を示したが、手負いの状態になりそうだ。

 試合を振り返れば、平良にやられた。レギュラーシーズンでも13打数無安打と苦しめられ、この日も3打席凡退。4番だけではなく、上位打線も無安打に終わった。15日に先発予定の尾形にも今季は8打数1安打と抑えられている。一夜明けて万全とはいかないかもしれないが、難敵を打ち崩したい。

 まだ五分になっただけとはいえ、王者に暗雲が垂れ込めた。佐藤輝はスタメンに名を連ねることができるのか。とにかく無事を祈るしかない。

 ◆突破率は66・7% 07年にセ・リーグがCSを導入して以降、1勝1敗に追いつかれたのは過去6チーム。いずれもアドバンテージ1勝を持ち、第1戦に敗れたケースだ。このうち挽回して日本シリーズに進んだのは、のべ4チームで08、09、12年巨人、15年ヤクルト。敗退は2チームで、14、24年巨人。CS突破の可能性は66・7%だ。

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