阪神“ベイキラー”大山意地のマルチ 球団単独最多CS出場26試合&24安打 第2戦へ「明日またみんなで」
「JERA CSセ・ファイナルS・第1戦、阪神0-2DeNA」(14日、甲子園球場)
停滞ムードを打ち破った一打に、興奮が渦巻いた。寄せられた期待を裏切るわけにはいかない。阪神・大山がファイナルS初戦に貫禄の複数安打。打ち鳴らした二度の快音は、次戦への光になる。
高い集中力で好結果につなげた。1点を追う二回は1死で平良から左前打。力強く引っ張った白球は宮崎のグラブをはじき、三遊間を抜けていった。得点にはつながらなかったが、チーム初安打で好機を演出した。
この安打で大山自身、CSでの通算安打数は23本目。鳥谷敬、近本光司と並んで1位だった中、球団単独トップに浮上した。また、CS出場は17年から8シリーズ連続で通算26試合目。これも鳥谷敬を抜いて、単独1位に躍り出た。若手時代から独特の緊張感が漂う、短期決戦を経験。不動の中軸として猛虎を支える男が、新たに記録を塗り替えた。
2点劣勢の六回も魅せた。2死から平良の初球をジャストミート。左中間フェンス直撃の二塁打で、チームを鼓舞した。後続が寸断されて反撃の起点にはならなかったものの、その存在感は際立っていた。大山は「明日また、みんなでやっていくだけなので」と自らの快音には目もくれず、15日の必勝だけを誓った。
戦前から、藤川監督も大山の躍動を脳裏に描いていた。全体練習が行われた10日には「大山がやってくれると思うんですよね」と期待を寄せ、その意図には「それは今は答えられません。後になったら分かると思います」と話していた。指揮官の言葉通り、上々の好発進。それと同時に、次戦以降のさらなる躍動も予感させた。
ファイナルS開幕前には「簡単に、いかないと思います」とタフな戦いになることを想定していた。その上で「まずは、しっかりと自分たちのやるべきことをやることが一番大事」と短期決戦に挑む心構えを明かしていた大山。渇望する勝利を目指して、ありったけの闘志をたぎらせていく。
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